“みんなのアニキ”水波綾が愛野ユキを破り「東京プリンセスカップ」初制覇で涙!9・22幕張メッセでプリプリ王者・渡辺未詩に挑戦へ
水波「おまえ、次のレベルの扉はとっくに開いてるんだ」
東京女子プロレスが8月25日、東京・後楽園ホール大会を開催。シングルトーナメント「第11回東京プリンセスカップ」決勝戦は水波綾(フリー)が愛野ユキを破り、初制覇を果たした。水波は9月22日の千葉・幕張メッセ国際展示場展示ホール6大会で、渡辺未詩の保持するプリンセス・オブ・プリンセス王座に挑戦する。 【動画】優勝した水波綾”アニキコール”の中で涙のマイク 水波は2回戦で風城ハル、準々決勝で辰巳リカ、準決勝で荒井優希(SKE48)を倒して決勝進出。対する愛野は1回戦で大久保琉那、2回戦で中島翔子、準々決勝で上福ゆき、準決勝では今大会の“台風の目”となったザラ・ザッカーを下して、決勝にコマを進めた。水波と愛野はタッグを組んで、イッテンヨン(1月4日)後楽園でプリンセスタッグ王座を戴冠し、3月31日の両国国技館まで、ともにベルトを保持した間柄。 開始早々、水波はショルダータックル連発で愛野を倒していく。そして、水波はコーナーに詰めて、マシンガンチョップの雨あられ。戦いが場外に転じると、愛野が突進をかわして、水波が鉄柱に激突。愛野は場外でサイドスープレックスを見舞う。リングに戻ると、愛野はダイビング・ショルダー、セントーン、エプロンでのヴィーナスDDTで攻め込む。水波は大外刈り、ギロチンドロップ、エルボー連打で反撃。愛野は愛と炎のフルネルソンにいくもエスケープ。愛野はヴィーナスDDT、サイドスープレックス連発、再び愛と炎のフルネルソンに入るも決められず。水波は裏投げ、スピアからHOT LIMITを決めて3カウントを奪取した。 同トーナメントで所属外選手が優勝したのは2017年の才木玲佳以来、7年ぶり2度目。ただ、当時の才木は東京女子にレギュラー参戦していたため、完全な外部の選手による優勝は今大会の水波が初となった。 水波が「ユキ、何下向いてるんだ。まだできるだろ。もしかして今日シングルやることがゴールだったんじゃねぇのか。私が知ってるユキ、もっとすごかったぞ。このままじゃ終わらないよな?」と問い掛けると、愛野は「また戦ってくれ」と応じた。そして水波は「おまえ、次のレベルの扉はとっくに開いてるんだ。そこを歩むか歩まないかはユキ次第だ。また何回でも戦ってやるよ。もっと強くなれ!」と愛あるゲキを飛ばした。 愛野が退場し、改めてマイクを持った水波は「このトロフィー、手に取ったら、ある人にあることを伝えようと思ってたんだ。渡辺未詩!」とプリプリ王者の渡辺を呼び込む。水波は「このタイミングでここに呼ばれたんだ。私が言いたいこと分かるよね。その白いベルト、挑戦されてくれ」と挑戦表明。 渡辺は「水波さんから挑戦を受ける日が来るとは思わなかった。この東京女子の大切なベルト、渡すわけにはいきません。このベルトをかけて、9月22日、幕張で戦いましょう。絶対負けません」と受諾し、王座戦が決まった。 水波は「実は5年前、引退しようとしてて。そこであったのがAEW。そのつながりで今東京女子に上がって戦うことができてます。年始はユキとタッグのベルト、この夏はプリンセスカップ優勝という結果を残すことができました。キャリア17年目、人生何があるかわからない。東京女子は若い選手がいっぱいいる。その若い選手、一人ひとりが今の水波を作り上げてると言っても過言じゃない。東京女子の選手がすごいから、トーナメントに出たかった。勝ったら、渡辺未詩のベルトに挑戦しようと思ってたんだ」と途中、涙で言葉に詰まりながら思いの丈をぶちまけた。 バックステージで水波は「ユキと決勝で戦えて、ターニングポイントだと思ってる。人の伸びしろほど怖いものはない。それ以上に成長させるものはない。その悔しい気持ちを次に生かせ。強くなれユキ!」とともにタッグベルトを巻いた愛野への思いを吐露。 水波が東京女子に初参戦したのは2022年7月9日の大田区総合体育館大会。その際、渡辺とシングルで対戦して勝利しているが、「2年後、チャンピオンとチャレンジャーという形でシングルやるんだ。2年で東京女子は大きくなってるよ。だからこそ、渡辺未詩がチャンピオンのうちに挑戦して、あのベルトを必ず獲ってやる」と意気上がった。 王者の渡辺は「このトーナメント、水波さんの戦いを見ているうえで、このベルトをかけて戦える日が来ると思ったら、心が熱くなっていたので。ちょっと怖いなって瞬間もあるんですけど、私はチャンピオンなので、そうは言ってられない。9月22日、防衛して、この大切なベルトを守りたいと思います」と気を引き締めた。 一方、決勝戦で散った愛野は「完敗です。でも、ここで終わりじゃない。アニキ(水波)とのシングル、これがゴールなわけない。まだまだ戦います」と自身に言い聞かせていた。 また、9・22幕張の追加カードとして、アジャコング&マックス・ジ・インペイラー&原宿ぽむvs対戦相手未定(スペシャルレフェリー・SKE48青木詩織)、さくらえみvs中島翔子、ザイア・ジャオ(元WWEのザイア・リー)&瑞希vs上福ゆき&VENYが発表された。 【大会名】東京プリンセスカップ 【日時】2024年8月25日(日) 【会場】東京・後楽園ホール 【観衆】604人 ▼第一試合 15分一本勝負 ○大久保琉那 vs 七瀬千花● 4分41秒 Jelly Poison ▼第二試合 15分一本勝負 ○原宿ぽむ vs 鈴木志乃● 4分28秒 片エビ固め ※ぽむ・ど・じゃすてぃす ▼第三試合 20分一本勝負 ○瑞希&風城ハル vs 駿河メイ&高見汐珠● 8分49秒 キューティースペシャル ▼第四試合 15分一本勝負 ○中島翔子 vs 長谷川美子● 10分30秒 ノーザンライト・スープレックス・ホールド ▼第五試合 20分一本勝負 辰巳リカ&●鳥喰かや vs ザラ・ザッカー○&宮本もか 12分28秒 片エビ固め ※コントロールZ ▼セミファイナル 20分一本勝負 渡辺未詩&荒井優希&鈴芽&○遠藤有栖 vs 上福ゆき&上原わかな●&凍雅&キラ・サマー 16分26秒 片エビ固め ※什の掟 ▼メインイベント 第11回東京プリンセスカップ決勝戦 時間無制限一本勝負 ○水波綾 vs 愛野ユキ● 13分47秒 片エビ固め ※HOT LIMIT。水波が東京プリンセスカップ初優勝。 〈写真提供:東京女子プロレス〉
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