エリザベス女王、ノーベル平和賞の受賞を拒否していた?宮殿スタッフが明かす理由とは
この記事は、madameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。 バッキンガム宮殿の高位の王室関係者が、故エリザベス女王が生前にノーベル平和賞を受賞しなかった理由について、『デイリー・メール』の記事で明かした。 【写真】エリザベス女王の生涯を写真で振り返る! それは今も謎のまま。エリザベス女王は70年間にわたり、コモンウェルスに貢献したにもかかわらず、なぜノーベル平和賞を受賞しなかったのだろうか。実は、女王自身がその栄誉を辞退した可能性があると、11月12日付の英国メディア『デイリー・メール』が伝えている。ノーベル平和賞は、毎年「最もまたは最も効果的に人々の親睦を深め、常備軍の削減または廃止、平和のための進歩の促進と普及に貢献した人物」に授与される。マーティン・ルーサー・キング・ジュニア、マザー・テレサ、ネルソン・マンデラ、バラク・オバマなどがその受賞者の一部だ。
「ありがとうございます。でも遠慮します。」
2018年、エリザベス女王はノーベル平和賞を受賞する可能性が特に高いとされていた。同年4月、『テレグラフ』紙は「『女王は平和賞を受賞すべきだ』とコモンウェルスの閣僚や著名人が語る」という記事を掲載した。政治担当の主任記者は、コモンウェルスの首脳会議でこの議題が討論される予定だと報じた。当時、労働党議員フランク・フィールドは「60年の間、女王がコモンウェルスを維持し、機能させるために行った確固たる外交がノーベル平和賞を受ける資格がないのであれば、誰が何をすればそれに値するのか」と述べた。 では、なぜ女王は受賞しなかったのだろうか? 『デイリー・メール』によれば、高位の王室関係者は女王が興味を示さなかったと報じている。「ノーベル賞の候補者は必ずしも相談を受ける必要はないものの、バッキンガム宮殿はコモンウェルスの指導者たちから何度も「女王陛下をノーベル平和賞の候補として推薦することについて、何度もアドバイスを求められた」と記事には記されている。しかし、宮殿側は丁寧に「ありがとうございます。でも遠慮します」と返答したそうだ。これは、エリザベス女王が生前、謙虚で慎み深い性格であったことのさらなる証明である。 text: Lena Couffin (madame.lefigaro.fr)
translation: Hanae Yamaguchi