【JJドラマ部】年末年始に一気見したいNetflixドラマ&映画10選|JJ
Netflixシリーズ「誰もいない森の奥で木は音もなく倒れる」独占配信中 小林:最後に私がおすすめしたいドラマは『さよならのつづき』。有村さんって、これまで不幸な役柄が多いんです。母子家庭で育って地元から逃げてきたのに、職場でいじめに遭う〈『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)〉、中学校教師なのに生徒を好きになって何もかも失う〈『中学聖日記』(TBS系)〉、好きな人の子どもを妊娠するのに、相手が記憶喪失になる〈『そして、生きる』(WOWOW)〉と、これほんの一部です。そんな彼女がついに不幸の最高峰にたどり着いたような役柄で…。 イマ:え、どういうことですか? 小林:主人公の菅原さえ子(有村架純)は恋人・中町雄介(生田斗真)からプロポーズをされるんですが、なんとその日に雄介を交通事故で亡くしてしまいます。それが第一話。 イマ:おっと…、最初から飛ばしますね…。 小林:傷心のさえ子の前に現れたのは、雄介の心臓を移植された成瀬和正(坂口健太郎)なんですが、成瀬の体で大好きな雄介の心臓が動いていると知って、どんどん惹かれてしまう。なぜなら成瀬は生前の雄介と似たようなことを言ったりするんですよ。 イマ:心臓が雄介のものだから? そんなことあります? 小林:医学的根拠はないけど、記憶転移といって世界中に報告例があるらしいですよ。そして、また不幸なことに成瀬には妻・ミキ(中村ゆり)がいるんです。 イマ:不倫になってしまう…? あれ、でも、さえ子はあくまで雄介が好きで、彼を感じたいから成瀬に会ってるのか。 小林:ミキからしたら複雑な心境なんですよ。「不倫のほうがよっぽど良かった!」っていうセリフを言うんですけど、彼女はさえ子と成瀬の気持ちがわかるから、より切なく聞こえる。このドラマで一番印象的だった俳優は中村ゆりですね。 イマ:有村架純の衣装、なんか素敵ですね。 小林:スタイリストは『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ系)の松たか子や『着飾る恋には理由があって』(TBS系)の川口春奈の衣装を担当した杉本学子さんです。コーディネートもいいし、ご本人もいっつもニコニコしていて可愛らしい人なんですよ。 イマ:なるほど! 有村架純って小林さんも言っていたように不幸な役が多いせいか、おしゃれな服を着る役のイメージがあまりないので新鮮です。 小林:衣装以外にも、北海道&ハワイロケの美しさや、脚本家・岡田惠和による印象的なセリフの数々など見どころはたくさんありますよ。「自分ならどうするかな?」という思いが浮かぶ、ちょっとほろ苦い大人の恋愛ドラマが観たい人におすすめしたいです。