「グランディールイチイ」20日オープン 函館美原地区のにぎわい創出に期待
一位物産(村上幸義社長)が手掛ける複合商業施設「グランディールイチイ」(函館市美原1、坂本哲也支配人)が20日午前9時、開業する。旧イトーヨーカドー函館店(2022年7月閉店)として長年親しまれた建物を再整備し、地上2階、地下1階にアパレルや飲食店のほかスーパー、屋内広場などテナント約30店舗が出店。道南初出店のテナントも複数あり、美原地区の新たなにぎわい創出が期待される。
同社によると、売り場面積は全体で約1万3000平方メートル。内装デザインは村上社長が自ら手掛けたといい、天井も張り替えたことでかつてのイトーヨーカドーから雰囲気が大きく変わった。グランディールはフランス語で「成長」を意味し、「誰も取り残さない、新しい記憶を創る、の2つを大きな柱に、再び地域の皆さまと成長していきたい」と坂本支配人。 1階には道内初の人気アパレルブランド「coca(コカ)」をはじめ、生活雑貨を扱うダイソーの新業態「スタンダードプロダクツ」が道南初出店。地階にはスーパーセンタートライアルのほか、ドラッグストアのココカラファインなどが入る。 2階には幼児用雑貨を扱う西松屋やNCV美原ショップのほか、村上社長が特別な思いを持って整備した、障害の有無にかかわらず誰もが楽しめる広場「いちいの森」(1500平方メートル)や、函館市が設置する高校生向けの学習スペースが設けられた。 さらに来年1月23日にはレストラン「サイゼリヤ」もオープン予定など、春先に向けさらに数店舗が出店を計画する。 19日には報道機関に向けた内覧会が開かれ、各テナントのスタッフが20日のオープンに向けて準備に追われていた。坂本支配人は「イトーヨーカドー函館店が閉店してから約2年半、地域の皆さまにはご不便をおかけしてしまった。開業後は地域のイベントや各種祭事計画など、喜んでいただける企画を実施していきたいと考えているので、ぜひご期待いただきたい」と話している。 20日はオープンに先立ち、午前8時40分からセレモニーを執り行う。
函館新聞デジタル