ダミアン・レーンに藤井勘一郎元騎手がインタビュー!オオバンブルマイとのコンビでドンカスターマイルに参戦 「大きな舞台に挑戦できて光栄です」
6日(土)に豪・ランドウィック競馬場で開催されるGⅠドンカスターマイル(3歳上、芝1600メートル)に日本馬として唯一参戦するのがオオバンブルマイ(牡4・吉村)。手綱を取るのは昨年、タスティエーラで日本ダービーを制したダミアン・レーン(30)だ。3日(水)早朝に現地での最終追いを終えたレーンに元騎手・藤井勘一郎がインタビューを敢行。レースに向けての意気込みを聞いた。 ――カーニバル(※メルボルンスプリングレーシングカーニバル)真っ盛りの忙しい時にお時間をいただきありがとうございます レーン 今ちょうどシドニーでのオオバンブルマイの追い切りを終えて、メルボルンに飛行機で帰ってきたところです。明日は別の競馬場で騎乗してから金曜日にシドニーに戻り、土曜日のドンカスターマイルに集中します。 ――今の時季は移動が多いですね レーン この期間はたくさんの大きなレースに有力馬と騎乗できるので毎日が本当に楽しいです。 ――週末にかけて雨予報なので、レース当日は重馬場になりそうですね レーン 今朝はまだ雨は降っていませんでしたが、シドニーは木曜日から金曜日にかけて大雨の予報です。 ――オオバンブルマイの追い切りはどんな印象でしたか レーン 調教師から「もう仕上がっているので強く負荷をかける必要はない」と言われていたので、1000メートルあたりから15―15(秒)で入り、直線は手綱を抑えたままでスピードを上げました。いい印象でしたよ。コースにも適応した走りでしたし、スピードを上げた時の反応が素晴らしかったです。 ――今回はゴールデンイーグル以来のレースとなります。オーストラリアでは目標レースまでにステップレースやバリアトライアルを数回使うことが多いですよね レーン はい。ですが馬の仕上がりに関しては心配していません。私は日本のトレセンで坂路などを使い調教で負荷をかけれるのを見てきましたし、日本では休養明けでもしっかりと馬のコンディションを上げることができます。逆にオーストラリアではレースを使いながら仕上げていくので、連闘でレースを使うこともよくありますね。 ――吉村先生はダミアンにレースの作戦を任せるとおっしゃっています レーン 信頼してくださりとてもうれしいです。もちろん馬の癖などの話はしますが、1つのプランに縛られることなくオープンマインドで騎乗できると、レースでいい判断ができます。それに日本の馬は操縦性がいいのでペースによって位置取りを変えられますからね。 ――ドンカスターマイルは伝統的なレースですが、どういう印象をお持ちですか レーン とてもタフなレースですね。フルゲート20頭で、どの馬も内に進路を求めるので位置取りの争いが激しくなります。ペースもある程度は流れるでしょうね。 ――日本での初騎乗は2019年でしたが、短期免許を取得したのはどのような経緯からですか レーン ずっと日本で乗りたいと思っていたので、クレイグ・ウィリアムズ騎手に相談したのですが、通訳のアダムを紹介してくれました。美浦の堀先生に引き受け調教師になっていただき、それは今も継続しています。 ――そこから日本馬で大活躍です レーン リスグラシューでコックスプレート、メールドグラースでコーフィールドカップを勝たせてもらいました。他にもシルヴァーソニックでサウジ(レッドシーターフハンデキャップ)、クラウンプライドでドバイ(UAEダービー)、ウィンマリリンでは香港(香港ヴァーズ)と、世界の舞台で結果を出すことができたので本当に感謝しています。 ――特に印象に残っているレースは? レーン リスグラシューに騎乗した有馬記念です。彼女の引退レースでもありましたが、とても強い勝ち方をしてくれて、本当にスペシャルな経験でした。私が日本で騎乗した初めの年は2か月しか免許が下りず、このレースは短期騎乗とは別の特例での騎乗でした。 ――ドンカスターマイル当日は私も応援にいきます レーン ありがとうございます。オオバンブルマイとこのような大きな舞台に挑戦できて光栄です。ガンバリマス!!
東スポ競馬編集部