自民非公認追加「厳しい判断」野党「変わっていない」県関係4氏超短期決戦へ準備
9日午後の衆院解散を控え、石川県関係の衆院議員4氏は国会内で超短期決戦に向けた準備を進めた。同日には自民党が政治資金を巡る問題を受け、12人を非公認にすると決定。旧安倍派の6人を追加し、自民の県選出議員からは「厳しい判断」との声が上がった。一方で、野党は「処分は大して変わっていない」と批判を強めた。 自民党県連会長の佐々木紀、西田昭二、小森卓郎の各衆院議員は9日午前、国会内で県直轄国道整備促進部会の要望を受けた。 終了後、石川2区で5選を目指す佐々木氏は自身が所属していた旧安倍派の6人が追加で非公認となったことに対し「党の判断だから。受け止めてやるしかない」と神妙な様子。「とにかく国民の皆さんに審判を仰ぎ、選挙に勝ってこいということだと思う。どこかで決着をつけなければならない」と語った。 県選出の議員では政治資金を巡る問題で佐々木、1区の小森両氏が比例代表の重複立候補を認められない見通しだ。佐々木氏は「今までと環境が違う。背水の陣で頑張る」と強調し、小森氏は「小選挙区でしっかり勝ち抜くだけだ」と話した。 3区で激戦が予想される西田氏は「厳しい判断だ。自民党が変わるというメッセージにしなければならない」と表情を引き締めた。地震、豪雨災害の「二重被災」となった能登での議席確保に向け「私自身が一番厳しい状況にある。全力を尽くす所存だ」と力を込めた。 一方、3区で西田氏と対決する立憲民主党の近藤和也衆院議員は自民の非公認の対応について「裏金を受け取っていた人の半分にも満たない。世間から見れば大した違いはない」と切り捨てた。 この日は国会内の議員事務所で農林水産省の職員から支援内容について説明を受け、「地震からの10カ月間で野党でも政策を前に進められることを証明できた。選挙中も課題を聞き取る」と話した。