「地方の田舎住み」です。時給が都会と違うと聞いたのですが「1ヶ月」でいくら差がありますか?
2023年10月、全国の最低賃金の引き上げがありました。全国平均で43円の増額は平成14年までさかのぼっても最高額です。 最低賃金の全国平均は1004円とのことですが、地域によってどのくらい差があるのか気になる方もいるかもしれません。本記事では、地方と都市部の賃金差を紹介するとともに、1日5時間働いた場合の金額差などを解説します。
地方と都市部の賃金はどれくらい違う?
地方と都市部では最低賃金の平均に大きな差があり、最低賃金平均が最も低い岩手県の893円と最も高い東京都の1113円では1時間勤務で220円の差が生じています。 ◆地方の賃金 こちらでは、令和5年度の地方の最低賃金を価格が低い順に表へまとめました。
※厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」を基に筆者作成 上記より、1~5位は最低賃金が900円に満たないことが分かりました。 ◆都市部の賃金 こちらでは、令和5年度の都市部の最低賃金を価格が高い順に表へまとめました。
※厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧」を基に筆者作成 1~5位は最低賃金が1000円以上であることが分かりました。
1日5時間働く場合の給料は1ヶ月で2万2000円違う
最低賃金が都道府県別でワースト1位の岩手県の893円とベスト1位の東京都の1113円では、どのぐらいの差が生じるのか計算してみましょう。 ◆地方で1日5時間勤務を20日続けた場合 例えば、最低賃金が893円の岩手県で1日5時間20日働いて100時間勤務とした場合は8万9300円を受け取れます。 ◆都市部で1日5時間勤務を20日続けた場合 最低賃金が1113円の東京都で1日5時間20日働くと、11万1300円を受け取れます。東京都と岩手県を例に考えても、地域によって同じ勤務時間で、最大2万2000円の差が生じてしまいます。 単純に同じ職種、時間で見ると、かなり都市部が多く支払われる印象があるでしょう。しかし、人の多さから対応する業務の量を想像してみると都市部の方がハードであると考えられます。逆に地方でも、観光地など人が集まる場所の時給は、同じ地域の中でも多少高めに設定されることが多い傾向です。