ピエール・ガスリー、フランス3部FCヴェルサイユの共同オーナーに就任「僕は常にプロサッカーに関わりたいと思っていたんだ!」
フランスサッカーリーグの3部、セミプロリーグとなる“ナショナル”に所属するFCヴェルサイユは、共同オーナーとしてアルピーヌのF1ドライバーであるピエール・ガスリーを迎え入れることを発表した。 【ハイライト動画】F1 2024第2戦サウジアラビアGP決勝 フランス・ノルマンディ出身のガスリーは、小売グループ「Auchan」創設者の孫で会長のアレクサンドル・ミュリエスと彼のパートナーであるファビアン・ラザールと共に、共同株主としてクラブに加わることになる。 FCヴェルサイユへの共同オーナーとしての参画について、ガスリーはサッカーへの愛を次のように語った。 「FCヴェルサイユに関われることを嬉しく思っている。僕は常にプロサッカーに関わりたいと思っていたからね」 「アレクサンドルとファビアンとなら、価値観や野心、そして旺盛な競争心を分かち合える。それがクラブのポジティブな発展を可能にするはずだ。これはとても美しい物語の始まりだ。頑張れヴェルサイユ!」 ミュリエスは、FCヴェルサイユの完全なプロ化を目指しており、その野望実現においてガスリーの加入が手助けになることを期待している。 「ピエールは、ファビアンと私を補ってくれる」とミュリエスは言う。 「我々の協力関係は実り多いモノになると確信している。長年のF1ファンとして、全ての目標を達成するためにピエールがそばにいてくれることを光栄に思う」 FCヴェルサイユの本拠地はパリ近郊ヴェルサイユ市。ホームスタジアムは収容人数7500人強のスタッド・ドゥ・モンバウロンだ。 ガスリーがサッカー界での一歩目を踏み出す一方で、本業のF1では開幕から苦戦が続いている。 アルピーヌが2024年シーズンに投入したA524はパフォーマンス面でライバルの後塵を拝しているだけでなくトラブルも頻発。第2戦サウジアラビアGPでは決勝スタート直前にガスリーのマシンにトラブルが発生し、1周目にしてリタイアという散々な週末となった。 このような状況にもかかわらず、アルピーヌが今シーズンの改善を諦める気配はない。 第3戦オーストラリアGPに向けて、ガスリーは次のように語った。 「少しずつ前進しているし、メルボルンでのレースに向けて、準備は整っている」 「シーズン序盤は望んでいたようなスタートじゃなかった。ただ実際には、チャレンジングなモノになると予想していたし、それが証明された」 「先週は2~3日(アルピーヌF1の本拠地イギリスの)エンストンにいた。色々な人たちと時間を過ごすことができたし、どうすれば改善できるかについて少し話し合うことができた」 「またチーム全体の報告会では、マシンの中で感じていることについて話す時間をとった。チームのみんなには、この状況を改善したいというハングリー精神とモチベーションがある」 「これからも少しずつ前進していくし、オーストラリアでは自分たちが手にしているモノに関する理解を深められると思う」
Jonathan Noble