全米メディアは八村塁のわずか4得点の米国戦大敗を「NBA選手に恥をかかせたが最高レベルにはまだまだ」と報道
バスケットボールのW杯1次ラウンド第3戦が5日、中国の上海で行われ、ここまで2連敗中だった日本代表が大会3連覇を狙う米国代表に45-98で完敗。エースの八村塁(21、ウィザーズ)は24分間プレーして、わずか4得点しか記録できずNBA選手が揃う世界トップチームとの違いをまざまざと見せつけられることになった。 八村が所属するワシントン・ウィザーズの公式サイトは「チームUSAが98-45のスコアで八村と日本を支配」との見出しを取り、「試合のハイライトはマイルズ・ターナー(ペイサーズ)のブロックをかいくぐり決めた八村のダンクだったが、日本はチームUSAが誇るタレントによって苦労を重ねた」と八村と日本の苦戦を伝えた。 八村のこの試合の記録が、4得点、4リバウンド、2スティールで、シュートは8本中2本の成功だったことを紹介し、「チームUSAはウィザーズのルーキー(八村)にジャンプシュートを強いて抑え込んだ。NBAの(フォーメーションにおける)ストレッチ4でトップディフェンダーのハリソン・バーンズ(キングス)がこの試合のほとんどで八村をマークしていた」と説明した。 日本の敗因については、「日本にとって問題だった部分はガード。バックコート陣は八村に出すパスや、全体的にボール回しに苦しんだ。八村がターンオーバー0だったのに対し、日本は全体で18ターンオーバーを許していた」と分析した。 ウィザーズの公式サイトだけでなく米国メディアも、この試合を興味深く取り上げた。 CBSスポーツは、「米国代表は1次ラウンドの最終戦を53点差で終えて立ち直った。チームUSAに今回は何のドラマもなかった。トルコ相手にスリル溢れるオーバータイムの試合を見せた後、米国代表は日本に対し支配的な98-45のスコアで容易に勝利を収めてグループリーグの戦いを終えた。チームは最初に13得点を上げ、最後まで日本チームを支配した。試合は決して競ることはなかった」と伝えた。 さらに「日本のトッププロスペクト(八村)にとって浮き沈みがある試合」と小見出しを入れて、八村のプレーについても触れた。 「NBAファンが、この試合で最も興味を持って見た選手の1人が、日本のためにプレーした八村だった。多くの人々がウィザーズのドラフト全体9位指名選手(の八村)は層の厚い米国チームを相手にするプレーで、彼のNBAでの将来性が明かされると考えていた」 同メディアが見た、この試合の八村評は「結果はもう一つだった」というものだった。 それでも「八村は試合を通じて苦戦し、シュート8本中2本で4得点のみに終わったが、ハイライトもあった。試合は大敗に終わったが、このダンクはゲーム・オブ・ザ・プレーだった」と、マイルズ・ターナー越しに決めた第3クォーターでのダンクシュートを動画付きで紹介した。 また「八村は、まだ経験が浅い。彼は、おそらく今季NBAで新人王を取れないだろう。だが、彼は、運動能力を持ち、すべてが備われば特別な攻撃的選手となれる技術を持ち合わせていることを示した。ゴール下を守る選手で、マイルズ・ターナーよりも優れた選手は世界に多くはおらず、八村は、少なくとも1度は彼に恥をかかさせた。将来的に、このようなプレーは一定して増えてくるかもしれない」と論評した。