全米メディアは八村塁のわずか4得点の米国戦大敗を「NBA選手に恥をかかせたが最高レベルにはまだまだ」と報道
ワシントン・ポスト紙は、「八村はNBA選手に恥をかかせたが、最高のレベルと競うには、まだまだ」という見解を示した。 「日本対米国の試合で八村は左手でNBAのオールスター選手を遠のけ、ゴール下にいるリーグ最高のショットブロック選手の1人に迫った。八村は世界最高レベルの選手たちに臆する様子を見せなかった。この1つのプレーで、彼はすぐに(そのレベルに)ふさわしくなれるかもしれないことを見せつけた」と評価。 そして「日本バスケットボール界の新たな顔となったウィザーズのトップルーキーの八村は、米国が98-45で大勝する中で、ハイライトの1つとして、ミルウォーキー・バックスのクリス・ミドルトンを払いのけて、インディアナ・ペイサーズのセンター、マイルズ・ターナーに物おじせずにダンクを決めた」と、ダンクシュートをピックアップした。 一方で「八村は米国戦に先発し、ミドルトン、ターナー、ボストン・セルティックスのスター、ケンバ・ウォーカーや、ユタ・ジャズのガード、ドノバン・ミッチェルといった選手を相手に24分プレーしたが、シュートは8本中2本の成功で、わずか4得点に終わった。彼は4リバウンドと1アシストを記録したが、ネットレーティングはマイナス48。彼がコートに立つ間もチームは大量リードを許していた」とも伝えた。 記事は、「ダンクとその後に決めたミドルレンジシュートの2本のフィールドゴール成功は、彼が落ち着きを得てアグレッシブさを見せた第3クォーターにあった。だが、その前の段階では、八村は、コート上で日本出身の最高のNBA選手ではなかった」と、八村が前半は力を発揮できなかったことを指摘。 その一方で、昨シーズンにメンフィス・グリズリーズでプレーした渡邊雄太について、「渡邊は日本代表の最初の6得点のうち4得点をマークした。その段階で6-18と圧倒されていたにもかかわらず、スター選手を欠きながらも依然として最も厚い選手層を誇る(米国チームの)NBA選手たちに対し、余裕を持ってプレーしているようだった」と評価した。 後半の八村については「違った選手のように見え、ハイライトとなった(ダンクの)瞬間を作った」と絶賛したものの「まだNBAの最高の選手たちと競うために学ぶ必要のある浮き沈みのあるプレーとなった」と厳しい指摘を加えた。 八村率いる日本は、1次ラウンド敗退となったが、7日にニュージーランド、9日にモンテネグロと順位決定ラウンドを戦う。