エディー日本 45点差完敗 敵地8万大観衆前でイングランドに9T許した 守備崩壊…24年ラストマッチ成長見られず
「ラグビー・リポビタンDツアー、日本代表14-59イングランド代表」(24日、トゥイッケナム) 世界ランキング13位の日本代表は、同7位のイングランド代表に14-59で完敗した。前半に5トライを奪われて7-35で折り返し、後半にも点差を広げられて計9トライを許した。対戦成績は日本の13戦全敗となった。フランスに12-52で敗れ、ウルグアイに36-20で勝った欧州遠征を1勝2敗で終えた。 8万人を超える大観衆が集まった敵地で圧倒された。6月に国内でイングランドと対戦した時より点差が開いての完敗。『超速ラグビー』を掲げた1年目の戦いが終わり、エディー・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)は「今は新しい車に乗っているが、あまり走り出しがうまくいっていない。一つうまくいけば、もう一つの部品が壊れてしまう」と不安定な現在地を表現した。 強豪相手に大敗が続き、課題だった守備がこの日も崩壊した。序盤からプレッシャーをかけてくる相手に押し込まれ、主将のSH斎藤が「なかなか自分たちのペース、アタックが見せられなかった」と振り返るほど、前半30分ごろまで防戦一方。その後、いい形で得点を返しても、ペナルティー、ミスを連発して自滅した。 第2次エディー政権の1年目は、テストマッチ4勝7敗で終了。世代交代のためキャップ数の少ない選手を積極起用してきたとはいえ、同HCが「特にここが伸びたという成長点もなければ、ひどくなった点もない」と話す通り、内容、結果とも成長具合に不安が募る年内最終戦となった。 途中出場したCTB梶村も「同じ展開で負けている。選手だけじゃなく(コーチと)両方が成長しないと、ここから伸びることはないのかな」と危機感を口にした。時間は有限。27年W杯に向けて、来年は真価が問われる2年目となる。