ホンダ、マツダに立ち入り検査 自動車不正判明から1週間 国交省
自動車の大量生産に必要な認証「型式指定」を巡り大手メーカー5社で不正が判明した問題で、国土交通省は10日、残っていたホンダ(東京都港区)とマツダ(広島県府中町)の本社を道路運送車両法に基づきそれぞれ立ち入り検査した。 不正判明から同日で1週間。トヨタ自動車、ヤマハ発動機、スズキの3社に対する立ち入り検査は既に終えており、国交省は事実確認と他にも不正がないかの洗い出しを進め、月内にも行政処分の可否を判断する見通し。 一方、確認が完了した社から順次、不正があった計38車種の基準適合性の確認試験を開始。出荷停止となっている3社6車種は、適合性が確認されれば停止指示が解除される。 ホンダで不正があったのは、いずれも過去に生産していた「フィット」など22車種。騒音試験で重量が規定値を超えた車両を使用するなどした。 マツダは5車種で、エンジンの出力試験で制御ソフトを書き換えた車両を使用するなどの不正があった。生産中の「ロードスターRF」「マツダ2」の2車種は生産、出荷を停止した。