守備の貢献度もチャンスメイク数も少なく…… 9ゴール奪ってもまだ残るムバッペへの疑問
全体の貢献度は物足りないか
25日に行われたラ・リーガ第14節のレガネス戦には3-0で勝利したが、レアル・マドリードが本調子になったかは微妙なところだ。 未だに疑問があるのは、新戦力FWキリアン・ムバッペだ。レガネス戦では1ゴールを記録したが、まだパリ・サンジェルマンやフランス代表で見せてきたパフォーマンスには達していないか。チームメイトとの連携にも疑問は残る。 レアルは27日にチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第5節でリヴァプールと対戦するが、このゲームを前にFWヴィニシウス・ジュニオールが太ももを痛めて1ヶ月ほど離脱することが決まった。CLでは2勝2敗と取りこぼしが目立っているだけに、重要なリヴァプール戦を前にヴィニシウスが離脱するのはあまりに痛い。 米『ESPN』は今こそムバッペにエースとしての働きが求められるとプレッシャーをかけており、ここまでムバッペがなぜ機能していないのか詳細な部分にスポットを当てている。 全コンペティションを合わせると、ムバッペはここまで9ゴール2アシストの成績を残している。これはそれほど悪いものではない。ただ、他の部分には物足りなさが残る。 例えばチャンスメイクの部分では、リーグ戦で13回のチャンスメイクを記録しているが、バルセロナで絶好調なFWハフィーニャは44回も記録している。チームメイトのヴィニシウスは29回、アトレティコ・マドリードのアントワーヌ・グリーズマンとバルセロナのラミン・ヤマルはともに26回を記録している。 さらにムバッペは守備にもあまり走らない。リーグ戦12試合で記録したタックルは1回のみで、全て合わせたボール奪取数は17回に留まる。空中戦に勝ったのも3回だけだ。 一方でハフィーニャは45回のボール奪取、ヤマルは44回、ヴィニシウスは31回もあり、ムバッペは守備のアクションが不足している。守備免除が許されるのは、クリスティアーノ・ロナウド級にゴールを量産する場合のみだ。 ムバッペに不満を抱くサポーターがいるとするならば、それは得点数だけでなく、全体の貢献度への不満なのだろう。今夜のリヴァプール戦のようなビッグゲームで結果を出せば評価も少し変わるだろうが、ムバッペはチームを勝利へ導けるか。
構成/ザ・ワールド編集部