新生児31人、イスラエル軍制圧のシファ病院から退避 救急車で脱出…20日にエジプトへ
WHO=世界保健機関は19日、イスラエル軍が制圧したパレスチナ自治区ガザ地区のシファ病院から新生児31人が退避したと明らかにしました WHOによりますと、シファ病院から健康上の深刻な問題を抱えた31人の新生児が19日、救急車でガザ地区南部の別の病院に退避したということです。ロイター通信は、20日にエジプトに移送されると報じています。 イスラエル軍がハマスの司令部があるとして制圧したシファ病院をめぐっては、WHOの現地調査チームが18日、「人が生きる場所ではない」などと訴えていました。 こうした中、アメリカの主要メディアは、イスラエルとイスラム組織ハマスが5日間の戦闘の休止とひきかえに人質を一部解放することで暫定合意したと報じました。数日以内に実行される可能性があるとしています。 一方、交渉を仲介している中東カタールの首相は19日、「交渉は継続中」とした上で「残された課題は非常にささいなもので、交渉成立の自信を深めている」と強調しました。 ガザ地区では、イスラエルの攻撃による被害が拡大していて、中東のメディア、アルジャジーラなどによりますと、ガザ北部で国連が運営する学校や避難所が空爆をうけ80人以上が死亡したとみられています。