Number_i、初めての国内フェスで見せた本気と実力 『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2024』出演を観て
平野紫耀「うまく馴染めない方への背中を押せるよう」
「明日からまた日常生活に戻るなかで、うまく馴染めない方への背中を押せるような曲」と平野が語りラストに披露されたのは、「i」。〈一握りの幸せもいい/そんなふうに思えたら/見つかった小さな i〉という身近な幸せを歌った曲だ。ここに集まった人たちが、楽しい時間が終わったあとも充実した日々を過ごせるような、そんなエールを届けた。 Number_iの多彩な楽曲を披露し、曲によってダンサーも混えて視覚的にも変化をつけながら、今彼らが持つ引き出しが余すことなく伝えられたステージだった。おそらく、この日初めてNumber_iのライブを観た人も多くいただろう。少なくとも筆者がいた後方エリアでは、他の出演アーティストのTシャツやタオルを身に着けながらも、最後までライブを見届けている人がほとんどだった。彼らが音楽フェスに出演しない限りは、きっとなかなか交わることのなかった点だ。見る機会もなかったであろう人たちに、Number_iの実力とパフォーマンスが届いた一日だったと思う。 Number_iは8月17日、18日に『SUMMER SONIC 2024』、10月13日には愛知で開催される『WIRED MUSIC FESTIVAL'24』にも出演を控えている。こうした音楽イベントへの出演で、彼らの本気と音楽が幅広い層に広まっていくはずだ。
かなざわまゆ