中国発の電子商取引（ＥＣ）サイト「ＳＨＥＩＮ（シーイン）」は、ロンドンで計画している新規株式公開（ＩＰＯ）について、数週間以内に投資家説明会を開催する。事情に詳しい３人の関係者が１０月３日明らかにした。写真はシーインの広告。３月８日、ロンドンで撮影（２０２４年　ロイター/Suzanne Plunkett）

Julie Zhu　Amy-Jo Crowley ［香港／ロンドン　３日　ロイター］ - 中国発の電子商取引（ＥＣ）サイト「ＳＨＥＩＮ（シーイン）」は、ロンドンで計画している新規株式公開（ＩＰＯ）について、数週間以内に投資家説明会を開催する。事情に詳しい３人の関係者が明らかにした。 関係者の１人によると、投資家説明会は主として欧州各地で開かれる見通し。 シーインは６月、英当局に対して非公開でＩＰＯを申請した。当初ニューヨーク上場を目指していたが、米議員の反対などで手続きを進めるのが難しくなり、ロンドンに計画を切り替えた。 ３人とは別の関係者は、英金融行動監視機構（ＦＣＡ）の承認が得られれば、年内に上場する方向で作業が進められていると述べた。 急成長を続けるシーインが昨年の資金調達ラウンドで得た評価額は６６０億ドル。一方、同社を巡っては労働者の処遇や環境対応に厳しい目が向けられつつある。 こうした中で、ＩＰＯでも昨年と同じ企業価値を実現するには、事業内容と財務の健全性を国際的な機関投資家に納得してもらえるかどうかが鍵を握るとみられている。 中国証券監督管理委員会（証監会）は今年、シーインの米国上場を推奨しない考えを示したとされるが、ロンドンでのＩＰＯに関してどのような姿勢を見せるかはまだ不明だ。