巨人入りの田中将大、「子どものころからファンだったジャイアンツのユニホームを着られるのは光栄」 日米200勝へ「3勝で終わるつもりはない」
巨人入りが決まった前楽天の田中将大投手(36)が25日、東京都内のホテルで開かれた入団会見に出席した。「子どものころからファンだったジャイアンツのユニホームを着られるのは光栄。(日米通算200勝まで)残り3勝というのがフォーカスされるけど、3勝で終わるつもりはない。競争は激しいと思いますけど、まだまだできるという証明をしたい」と抱負を語った。背番号は「11」に決まった。 ◆里田まい、田中将大に”家族ショット”の熱烈エール【写真複数】 日米で数々の栄光を勝ち取ってきた大投手の誇りと闘志が、真っすぐな言葉としてあふれ出した。「もう10年以上も前の話ですけど、全て勝ってきたこともある。そのときに比べたら衰えてる部分はありますけど、その分経験や引き出しがある」。新天地で迎えるプロ19年目。自信は全く揺らいでいない。 今季はプロ18年間で初の未勝利。「これほど何もできなかったシーズンは初めて。めちゃめちゃ悔しかったので、2025年はやり返したい」と復活への決意を語った。 日米通算200勝は通過点だと言い切る。「ここ数年(200勝への思いを)ずっと聞かれて、ずっと達成できてない。自分に対してもフラストレーションがたまるし、いいかげんクリアしたい」。これ以上足踏みするわけにはいかない。 巨人の投手陣では最年長となるだけに、精神的支柱としての役割も期待される。会見に同席した阿部慎之助監督(45)は「13年の日本シリーズで、チームが勝つために己を犠牲にするような熱い気持ちは、今の若い選手が足りてないところ。これから先、ジャイアンツはずっと続いていくわけで、そういうのも継承していってもらいたい」と厚い信頼を寄せた。 もちろん、一番に求めるのは野球の成績だ。指揮官は現役時代、田中将と2009、13年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で共闘し、13年の日本シリーズでは強大な敵として対峙(たいじ)。その実力は、身をもって分かっている。「2桁勝って、一緒に日本一になることしか考えてない。10勝10敗じゃなく、とにかく貯金ができる投手だというのは知ってますし」。2桁勝利と貯金は、田中将にとって決して高くないハードルだと信じている。 ▼田中将大(たなか・まさひろ) 1988(昭和63)年11月1日生まれ、兵庫県伊丹市出身。191センチ、99キロ、右投げ右打ち。駒大苫小牧高3年夏の甲子園準優勝。07年高校生ドラフト1巡目で楽天入りし11勝で新人王。13年に開幕24連勝で最多勝、2度目の沢村賞、パ・リーグMVP。14年からヤンキースに7年契約で移籍。21年楽天復帰
中日スポーツ