タトゥーまみれのNISHIMOTO IS THE MOUTH「コンプレックスだった顔をTシャツにしたら、まさか!!」…40歳で無職からの大逆転劇
身体の隅々にまで彫り込んだトライバル・タトゥーに目を奪われる。さらには長髪、金髪のヒゲ。「タダモノではない」とひと目見て誰しもが思うだろう。彼の名前は西本克利。「NISHIMOTO IS THE MOUTH」という、Tシャツなどに自身の顔をプリントし、着実にファン層を増やしているアパレルブランドの主宰である。 彼はどのようにして、ゼロから自分のブランドに付加価値をつけていったのか、インタビューからひもといていく。みんかぶプレミアム特集「至上のアート」第7回。
世界的な有名ラッパーがまさかの着用
ブランドが本格的にスタートしたのは2019年のときです。もともと、その2年前から自分の顔をプリントしたTシャツは作っていたんですが、身内だけに配っていたものでした。一応、NISHIMOTO IS THE MOUTHには、「架空のカルトクラブ」というコンセプトがあります。“赤ん坊は神であり、西本はその声を聴ける唯一の存在。西本は口である”という意味です。友人で画家のジョージ・ナカムラと、あるブランドのデザインを務める友人含め3人で動かしています。 1万円近くのお金をもらってTシャツを販売するようになったきっかけは、ドレイク(海外の著名ラッパー。Instagramのフォロワーは4月22日現在で1.4億人)が着てくれたことですね。その後、トム・サックス、ヴァージル・アブローも着てメディアに掲載されて。「あのTシャツはなんだ」「どこで買える?」って、ものすごい数のDMが来るようになったんです。 あとは、僕が前職をやめたことも理由です。もともとは、VISVIMというアパレル会社で16年働いていたんですが、Tシャツを作ったり、友人のブランドを手伝ったりと、副業のような動きをはじめたことで、実質クビを言い渡された形でした。「やめろ」と言われていた顔へのタトゥーも入れはじめて、煙たい存在にはなっていたんでしょう。タトゥー自体、そもそも「0か100」という考え方をしていたので、やり始めたらどんどん増えていって、いまは足の裏と男性器以外は肌に全部入っています。
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