あの人へ 能登へ 震度6強から13年、雪中のキャンドルの光に感謝と復興への思い込めて
長野県下水内郡栄村で最大震度6強を観測した県北部地震から13年となった12日、ながの農協女性部みゆき地区栄支部が、村内の国道沿いで約120本のキャンドルを点灯した。当時、村を支援してくれた人々に感謝の思いを伝えるとともに、1月に起きた能登半島地震被災地の復興を願った。 【写真】栄村のキャンドル。道路沿いの雪に掘った穴でともる光の列
県北部地震発生後、同支部は県内外の農協の女性組織から見舞金を受け取った。感謝の意を込め、2012年から同村白鳥地区の国道117号沿いののり面にアジサイを植え始めた。昨年3月には、支部有志が同じ場所でキャンドルをともした。
この日は雪が降る中、午後5時ごろから10人ほどが作業。風と雪を防ぐため、雪を掘った穴の中にキャンドルを置いた。日が暮れると、国道沿いの約200メートルにわたって淡いオレンジ色の光が周囲を照らし出した。
同支部代表の保坂和世さん(65)は「当時はいろいろな面で助けてもらった。感謝と能登へのエールを伝えたい」と話していた。