戦力アップ失敗!? J1夏の補強評価ランキング20位。わずか1人だけ…。明らかに人が足りないのは?
毎年サッカー界を賑わす移籍市場は、世界はもちろん日本でも盛り上がりを見せる一大行事だ。多くのファンが一喜一憂するこの期間は、その年のクラブの成績を左右する大事な時期となる。今回は、先日閉幕した夏の移籍市場で的確な補強を成功させたJ1クラブをランキング形式で紹介する。(文:Nobuya Akazawa|J1全部見るマン)
20位:アビスパ福岡 【IN】 • 池田樹雷人[町田/期限付き] 【OUT】 • 田中達也[ラーチャブリーFC(タイ)] • 櫻井辰徳[水戸/期限付き] 積極的な補強も予想できたが、結果的に獲得したのは池田樹雷人だけだった。昨季のFC町田ゼルビアのJ1昇格に貢献したセンターバック(CB)だったが、今季はドレシェヴィッチや昌子源の存在もあり、出場機会を得られていなかった。期待も大きかっただけに、新天地デビューとなったガンバ大阪戦で全治8か月とされる左膝の大怪我を負ってしまったことは残念だった。 アビスパ福岡はCB陣に多くの負傷者を抱えており、池田の負傷離脱によってさらに頭を悩ませることになりそうだ。警告数はリーグトップの53回で、プレスからのカウンターによる攻撃回数が多くなる性質上、累積警告による出場停止となる選手も多くなる。 この戦い方の完成度が高いからこそ、中位にいることができる一方、[5-2-3]や[4-4-2]からのプレッシングが攻略され始めていることも忘れてはいけない。だからこそ、福岡はボール保持にも取り組んでいるのだが、そのクオリティを上げる最中はなかなか勝利が積み重ねられていない。ナッシム・ベン・カリファが戻ってくれば福岡は浮上のきっかけをつかめるかもしれない。欠場が続くスイス人FWが、最大の“補強”になるかもしれない。
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