車道を自動走行 石狩で無人配送ロボの実証実験
高齢化や人手不足が進む社会の一助になるかもしれません。石狩で11日、無人で走行する自動配送ロボットの実証実験が公開されました。 石狩の緑苑台東地区で行われたのは、京セラの子会社京セラコミュニケーションシステムが開発した自動配送ロボットの走行実験です。ロボットは電気で動き、遠隔操作もできます。きょうの実験には料理宅配大手の出前館とコンビニエンスストアのセコマが協力しました。 スマートフォンのアプリなどから注文された商品を店員が積み込み、時速10キロほどのスピードで安全に配達できるか確認しました。商品が届いた親子は「とても便利。外に出るのが大変な人もいる中でロボットが運んでくれたら(楽になる)」。 店舗数の減少や物流業界の人手不足を背景に、こうしたサービスは今後、拡大するとみられています。京セラコミュニケーションシステムの大橋真・経営企画室長は「ロボットが物流問題などで困っている人、課題解決の役に立てたら」。自宅以外の場所で荷物の受け取りができる宅配ロッカーを載せたロボットの実験も始まりました。 実用化の時期は未定で、京セラコミュニケーションシステムは今後も実証実験を行う計画です。