プーチン氏、西側諸国を非難 米ミサイル配備なら自主規制解除へ
[モスクワ 16日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は16日、西側諸国がロシアを「レッドライン(越えてはならない一線)」に追い詰めており、ロシアが対応を迫られていると非難した。 プーチン氏は国防当局者の会合で、ロシアが米国の短・中距離ミサイルの開発と配備の可能性を懸念をもって注視していると発言。米国が配備に踏み切れば、ロシアは自国のミサイル配備に関する自主規制を全て解除すると述べた。 ロシアの核兵器は抑止力のためにあるとも発言。ロシア軍が今年、ウクライナで189の集落を制圧したとも述べた。オープンソースの地図によると、ロシア軍は2022年以来最速のペースで前進している。 また、多数の兵士が自発的に入隊したことで戦況はロシアに有利に転じていると表明。軍の前進継続を期待していると語った。 一方、ベロウソフ国防相も同じ会合で、ロシア軍は今年、ウクライナ軍を約4500平方キロメートルの領土から追い出し、1日平均30平方キロメートル前進していると語った。 さらにロシアの軍事計画は、今後10年間に欧州で起こり得る北大西洋条約機構(NATO)との紛争といった最も極端なシナリオも含め、あらゆる可能性に備えなければならないと述べた。