「何でもいいから仕事下さい」投稿から闇バイトに 強盗致傷の容疑者
千葉県市川市で17日に男らが住宅に押し入り、住人の女性を連れ去った事件で、強盗致傷などの容疑で逮捕された住所・職業不詳、久保田陸斗容疑者(21)が、自身のX(旧ツイッター)に「何でもいいから仕事を下さい」という趣旨の投稿をしたことで、闇バイトにつながったことが、県警への取材でわかった。 【写真】千葉県警船橋東署から車に乗せられる久保田陸斗容疑者=2024年10月30日午前9時24分、同県船橋市、杉江隼撮影 県警によると、投稿に対して連絡してきた相手から、匿名性の高い通信アプリ「シグナル」に誘導されたという。 捜査関係者によると、防犯カメラの映像などから、久保田容疑者は、横浜市青葉区の強盗殺人事件と千葉県船橋市の強盗致傷事件にも関与した疑いがある。警察は、金に困った久保田容疑者が、勧誘を受けてこれらの強盗事件に関わった疑いがあるとみて調べる。 夏以降に首都圏で相次ぐ強盗事件のうち、10月に千葉、神奈川両県で起きた事件では、市川の事件で監禁容疑で現行犯逮捕された藤井柊(しゅう)容疑者(26)の指紋が、横浜、船橋の事件の現場からも検出された。ほかに横浜と市川の事件でそれぞれ1人が逮捕されており、警察は実行犯を一部入れ替えながら複数の事件を起こしたとみている。(芹沢みなほ、杉江隼)
朝日新聞社