まさかの大敗も慶應義塾大・主将DF山口紘生「ここで悲観的になってもしょうがない」早慶戦を糧に全国へ
[8.25 早慶定期戦 早稲田大 4-0 慶應義塾大 国立] 関東大学リーグ2部で優勝争いを演じる慶應義塾大にとって衝撃的な結果となった。国立競技場で行われた第75回早慶サッカー定期戦で、早稲田大に0-4の大敗。主将のDF山口紘生(4年=國學院久我山高)は唇を噛みながらも「ここで悲観的になってもしょうがない」と前を向き、チームにとって久しぶりの出場となる夏の全国舞台に向けた改善を誓った。 【写真】「可愛すぎて悶絶」「金メダル」「新しいジャケ写かと」大物歌手が日本代表ユニ姿を披露 4月の対戦時は慶應義塾大が4-1で勝利したこのカード。しかし今回は開始3分に先制を許して追いかける展開を強いられた。流れを掴む時間帯もあったが決めきれずに進むと、カウンターから失点を重ねて大差をつけられた。山口は「これだけ守れないと勝てるものも勝てない」と振り返り、攻撃力を武器とするチームスタイルではあるものの守備面に大きな課題があったことを指摘した。 その上でカウンターからの失点を減らすため、キャプテンは“個”の重要性を強調する。 「数的不利で相手に攻め込まれたときに、多少状況が悪くても自分たちの個の能力だったり、ディフェンスの守備範囲のところだったりで守り切るという(ようにしなければいけない)。やっぱり“個”のところから逃げちゃいけないなと思うので、ディフェンス陣はじめ全員それぞれの課題に向き合わなければいけない」 現状を見つめつつ「今まで積み重ねてきたことが全部なしになるわけではない」と気持ちを切り替える姿勢も示した。これはリーグ戦で2位にいるということだけでなく、9月4日に夏の大学日本一を争う総理大臣杯が開幕するためでもある。慶應義塾大にとっては10大会ぶりの出場となり、久しぶりに全国優勝に挑戦できる重要な大会だ。 山口は「良かった部分も課題もちゃんと見つめ直して積み重ねていけたら」と敗戦を糧にして総理大臣杯に目を向ける。今大会は早慶両者が初戦を突破すると2回戦でぶつかる組合せとなっており、「リベンジする機会があるなら、いついかなる時もソッカー部は早稲田に負けてはいけないと思う」と気合いも十分だ。 また今回は得点に結びつかなかったが、豊富なセットプレーパターンがあることを国立の舞台で示した。山口は「ブラッシュアップして次に繋げたい」と話すと、主将としての覚悟をのぞかせながら「今日の悔しさとか部員の想いを背負って、自分たちのプライドを胸に絶対次は勝ちにいきたい」と力強く言い切った。