リーグ４連覇をチームメートともに喜ぶ青学大・西川史礁外野手（中央）

◇２３日　東都大学野球秋季リーグ戦　青学大４－１中大（神宮） 　青学大が中大に４―１で連勝。勝ち点を５として、４季連続１６度目の優勝を決めた。リーグ４連覇は史上３校目で、青学大としては初めて。今秋は序盤にドラフトの目玉候補の主砲、西川史礁外野手（４年・龍谷大平安）が右手指に死球を受けて離脱するアクシデントもあったが乗り越えた。最高殊勲選手には攻守に活躍した渡部海捕手（２年・智弁和歌山）が輝いた。青学大は、１１月２０日に開幕する明治神宮大会で、春秋リーグ戦と全日本選手権と合わせた４冠に挑戦する。 　苦難も乗り越えた青学大が、今年３冠目の歓喜の輪をつくった。右手人さし指にひびが入った西川が９月26日から欠場を続けて、主将の佐々木泰主将（４年・県岐阜商）も左手甲を死球で痛めて１カード抜けたが、盤石の強さだった。佐々木主将は「アクシデントにも対応して戦い切れた。（スローガンの）全員戦力を体現できました」と胸を張った。 　午前中の試合で、国学院大が勝ち点を４にしたことで、この日、優勝を決めるには勝つしかなくなった。流れをつくったのは投打のドラフト候補コンビ。児玉が１回を無得点で立ち上がると、その裏に佐々木が切り込み役として２死から右前への二塁打。松本が連打で続いて先制した。４回には初谷の３ランで突き放し、児玉は６イニングを４安打１失点で、運命のドラフト会議を翌日に控え今季初勝利を飾った。 　この秋を支えたのは、６勝を挙げた中西をはじめとする投手陣。大量失点を防いで終盤に持ち込めば、勝ち切れる底力があった。西川、佐々木、児玉のドラフト候補トリオに引っ張られて、１年から３年までが躍動。この日４点をたたき出したのも３年の松本と初谷だった。中島（楽天）、常広（広島）、下村（阪神）がけん引した昨年の明治神宮大会は４冠に王手をかけたが、決勝で慶大に負けた。 　佐々木主将は「去年はここから負けたが、もう１度挑戦できるところまで戻ってこられたのがうれしい」と力を込めた。昨年は春に勝ち点５で、秋は勝ち点４で神宮大会は準優勝。今年はその逆で、春の勝ち点４から秋はライバル５校をすべてなぎ倒してパワーアップ。主砲の西川は「神宮大会はユニホームを着た姿で立ちたい」と力強く誓った。