都市部の子育て世帯に福島県鮫川村への移住体験 「保育園留学」スタート 農作業や星空観察
首都圏など都市部の子育て世帯に移住体験してもらう「保育園留学」が、福島県鮫川村で始まった。1週間の滞在期間中、子どもは村内のさめがわこどもセンターに通い、保護者は宿泊先などでテレワークする。農作業や星空観察などの体験を通じて村の魅力を発信し、関係人口創出や移住定住につなげる。県内で初めての取り組み。 保育園留学は、保育園での一時預かり、宿泊、ワークスペースの提供をパッケージ化した短期移住体験プログラム。滞在期間は1、2週間程度で、料金は人数、期間によって異なるが、今回は大人2人、子ども1人の1週間プランで19万円となる。村は全国で保育園留学を手がけるキッチハイク(本社・東京都)と連携して事業を進めている。 初回1組目として村を訪れたのは東京都の会社経営男性(36)と妻(40)、長男(2)の家族3人。都内ではできないことを長男に経験させたいと村内への留学を決めた。24日まで1棟貸しのゲストハウス「ホワイトハウス」を拠点に生活する。妻は「子どもも楽しく過ごせている。野菜収穫、パンやピザ作り体験などが楽しみ」と期待を膨らませた。