麻生副総裁、派閥存続を明言 「政策集団として頑張る」
自民党の麻生太郎副総裁は27日、福岡県飯塚市での国政報告会で、自身が率いる麻生派(志公会)を政策集団として存続させる意向を表明した。「政策集団として、皆さんの期待に一層応えられるよう頑張っていく」と述べた。派閥の政治資金パーティー裏金事件後、自民内の6派閥のうち存続を明言した会長は麻生氏が初めて。安倍、二階、岸田、森山の4派は解散を決定しており、残る茂木派の動向が焦点となる。 自民の政治刷新本部がまとめた中間報告では、派閥に関し「お金や人事のための集団と見られても致し方ない状況が継続してきた」と指摘。派閥から金と人事の機能を切り離すとした一方、政策集団として存続することは容認していた。 麻生氏は国政報告会で「政策集団としての役目を、さらに活発にしていかなければならない」と強調。「役人任せではなく、従来以上に政策を勉強し、新しい制度や法案を策定していく。国民の負託に応えることが、信頼回復に向けた唯一の方策だ」と語った。麻生派は26日、麻生氏に派閥の存廃を一任する方針を決めていた。