【独白】「あの日は家族でお寿司を食べに行く約束」札幌女児タイヤ直撃…父親初告白「この1年」
一瞬にして娘が手から離れ、気づいた時には、数メートル先のガードレールまで吹き飛ばされていました。 (女の子の父親)「息もしていないと思って危ないと思って、そこから園の中に連れて行って」 これは、事故が起きた直後の映像です。
救急隊や幼稚園の関係者でしょうか。 慌ただしい様子が映っています。 まさにこのとき、幼稚園の中では生死をさまよう女の子の懸命な救命措置が続けられていたのです。
「もう意識が戻ることは…」父親の苦悩と葛藤
幼稚園の近くにある公園。 娘たちと幸せな日々を送っていました。 (女の子の父親)「これがいつも姉妹で遊んでいた遊具ですね。よくここで遊んでいましたね。事故後に来るのはきょうが初めてなんですけど、思い出しますね」 もう一度、娘と遊びたいー そう願うも、医師からの言葉が重くのしかかります。 (女の子の父親)「頸髄を損傷しているので、そのダメージが大きくて、一度受けた損傷は治らないと聞いていて。何かしらどこかで再生医療とか期待して探してみたんですけど、なかなかなくて。もう意識が戻ることはないというふうに言われている」
これは、父親が書き記したノートです。 保険や治療費…将来的な自宅での介護。 途方に暮れるような額を目にして、精神的にも経済的にも追い詰められています。 (女の子の父親)「助成などを利用して、生活をなるべくできるようにしていきたいんですけど、自分の稼ぎではもしかしたら足りないぐらいのお金がかかるっていうので」
(記者)「いまタバコに火をつけ、車の所有者の男が出てきました」 事故の後も普段通りに仕事をする田中被告。 警察は2024年6月、車を運転していない田中被告を過失運転致傷の疑いで逮捕しました。 極めて異例の立件に踏み切りましたが、札幌地検はこれを不起訴とし、父親の思いを踏みにじる判断を下しました。 (女の子の父親)「これで起訴までされるから逮捕されるもんだと思っていたら、結局されず。一緒に運転していなかったとしても、危険だとわかっていて運転させたというところは、所有者も悪いのかなと思っています。納得いかないという気持ちです」