【さきたま杯】「思い描いていたプラン」レモンポップが春の古馬スプリント砂王に輝く
<さきたま杯>◇19日=浦和◇Jpn1◇ダート1400メートル◇3歳上◇出走12頭◇1着賞金8000万円 国内完全連対の1番人気レモンポップが単勝1・2倍の圧倒的な支持に応え、G1級4勝目を挙げた。勝ちタイムは1分26秒7。 坂井瑠星騎手(27)、田中博康調教師(38)とともにJpn1格上げ初年度の覇者としてその名を刻んだ。 ◇ ◇ ◇ 初めての小回りも王者には不問だった。「スタートを五分に切ってくれれば力は上だと思っていた」と鞍上。半マイル通過が47秒1というハイラップで逃げたアランバローズを3角手前で捉え、連覇を狙うイグナイターの追い上げも許さなかった。「この馬のリズムで走ることだけを考えて、ペースはそんなに気にせず走っていました」と2番手から強気の騎乗。「日本ではこの馬で負けたことがなかったので」とパートナーの能力を信頼していた。 次走は「明確にはまだ決まっていません」と師。それでも「スプリント路線でジーワンを勝てたというのは昔から思い描いていたプラン。今後の選択肢も増えたかな、と」。マイル、中距離に続いて本来の土俵でも頂点に立ち、さらなる高みを目指していく。【牛山基康】 ◆レモンポップ ▽父 レモンドロップキッド▽母 アンリーチエイブル(ジャイアンツコーズウェイ)▽牡6▽馬主 ゴドルフィン▽調教師 田中博康(美浦)▽生産国 米国▽戦績 16戦11勝(うち地方2戦2勝、海外2戦0勝)▽総獲得賞金 5億6175万6000円(うち地方1億5000万円、海外0円)▽主な勝ち鞍 23年根岸S(G3)、フェブラリーS(G1)、南部杯(Jpn1)、チャンピオンズC(G1)▽馬名の由来 レモンスカッシュ