議員報酬は高い!けど、減らすとヤバい。その理由は?~政治家の皆さんに聞いた「#議員報酬は高いか低いか」~①
議員が認知されていない。報酬額が適切だと言い切れない……/豊川和也氏の意見
【豊川氏のブログのトピック】 ・議員になって見えたもの。仕事の多さ、市民からの議員の認知度の低さ…… ・市民から「もっと報酬をもらった方がよい」と言ってもらえる自信が全くない ・議員の定数削減は議員の質向上にもつながる可能性がある 元ブログは下記リンクよりご覧ください 市議会議員の議員報酬は?/豊川和也氏
広島県・大竹市議会議員の豊川和也(とよかわ・かずや)氏も、自身が所属する市議会の報酬を下記の通り、具体的に示したうえで「少し高いと感じています」と胸の内を語ります。 《大竹市議会の議員報酬 (令和5年4月1日現在)》 議員報酬月額37万円 年額444万円 期末手当160万9500円(4.35月分) 政務活動費年間(議員活動として認められたもの):21万6千円 合計:645万円 この報酬を現在の市議会議員の人数15人分とすると、年間報酬額は9675万円(令和5年1月1日現在で計算)になると試算を示した上で、「議員報酬のランキングなどを見ると人口が約26000人辺りの自治体の中でいえば大竹市議会の報酬額はトップクラス」と高い水準にある点を解説します。 「少し高い」としつつも、「実際に外から見た議員の仕事ぶりと中に入った仕事量の違いに驚き(実際私は驚きました。)なり手不足の問題も生じてくる」との懸念から、報酬の削減や大幅な見直しは必要ないと考えているといいます。 それでは、議員報酬を適切にするために、どんな点に着目すべきか?--豊川氏が課題を感じているのが市民からの議員の認知度の低さと、議員の質の低下です。「大竹市民の皆さんに顔も名前もよく知らない議員のために、この議員報酬の額をお知らせし『もっと報酬をもらった方がよい』と言っていただけるでしょうか?私はそう言ってもらえる自信が全くありません」と心情を吐露します 豊川氏が解決策として提案するのが、議会に所属する議員の数を減らす「議員定数削減」です。現在の議員の数と仕事量のバランスがとれる額となり、議員の質の向上にもつながる利点を挙げます。