ヨルシカ suisの歌声は「どこにも属さない凛とした存在感」がある─『若者のすべて』カバーの秘話、亀田誠治もコメント
ソロ名義の新曲を初オンエア
suisはソロとしても「suis from ヨルシカ」名義で活動しており、6月21日(金)には新曲『若者のすべて』を配信リリース。2007年にフジファブリックがリリースした同名の楽曲のカバーで、Netflix映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』の主題歌だ。 『STEP ONE』では、この曲を初めてオンエアすることに。プロデュースに携わった亀田誠治からのメッセージも紹介された。 サッシャ:フジファブリックの名曲のカバーですが、カバーしてみてどうでしたか? suis:もともと大好きな曲ですし、みなさんのなかにすごく大きなものを与えてきている楽曲です。すごく恐縮する部分もありつつ、自分がカバーさせていただけた意味みたいなものを出せたらなと思って。新しい楽曲になればいいと思います。 サッシャ:プロデュースは亀田誠治さん。亀田さんはどうですか? 「いいよ」「うまいね」「もう1回いこうか」みたいな? suis:そういうイメージでいらっしゃるんですね(笑)。 サッシャ:僕も2回ぐらいスタジオ一緒になったことがあります。 suis:まさにそういう話調というか。本当に優しいんですけどこだわりはちゃんとあって、音楽への熱さと人柄の温かさとのバランスでコミュニケーションをとっていただきながら一緒にいいものを作れたなと思います。 サッシャ:その亀田さんからメッセージが届いています。 亀田:suisさんのボーカリストとしての魅力。これズバリ言いますよ、歌声です。suisさんの歌声は透明で、そしてはかなくて。しかも無垢な少年性というか、どこにも属さない凛とした存在感があります。 映画全体の音楽を担当している亀田は、「そのなかで『若者のすべて』という、誰もが知る名曲に新しく息吹を吹き込めるのはヨルシカのsuisさんしかない。もう僕はsuisさん一択でした」と話す。 亀田:『若者のすべて』はたくさんの人に思い入れがあり、たくさんの人がそれぞれの人生の大切なポイントで耳にしているもしくは心のなかで流れている、そういう曲だと思います。そこに透明であり、透き通っていて優しくて、すべての人の心にすっと入っていく歌声、これが必要だと思いました。レコーディングするにあたってキーの提案、suisさんの一番いい響きの声を僕は抽出したいと思い、キーの選定にsuisさんに何回かスタジオに集まってもらって。suisさんが「私はこのキーだと思います」とおっしゃってくださったキーの半音上なんですけれども、僕は確かsuisさんに「suisさん、僕のことを信じてこのキーでやってみようよ。絶対うまくいくから心配しないで!」みたいな(笑)。それぐらいのことまで言ってsuisさんに歌ってもらいました。suisさんの歌声が映画のなかで精一杯生きる若者たち、そしてこの映画を観る僕らの気持ちも優しい、温かい、透明な光で照らしてくれているような、そんな気持ちになります。suisさん本当にありがとう。ぜひみなさん映画とともにこの曲をお楽しみください。 サッシャ:亀田さんありがとうございます。どうでしたか? suis:ありがとうございます! うれしい、びっくりしました。 サッシャ:サプライズです。 ノイハウス:キーの話も面白いですね。微調整というか半分キーが上になったり。 suis:最初はこちらから、私が仮歌でキーが自分の声域に合っているという、一番出しやすい、うまく歌えるキーみたいなのでご提案させていただいたところから、やっぱり新しい『若者のすべて』、亀田さんが「一番suisのいい部分を使いたい」と言ってくれたところで、1個上のほうがいいと。私も最初は自分の声域よりもちょっと高いのでうまく歌えなくて。「どうしよう」となっているところもありましたけど、亀田さんが「信じて!」と手を引いてくれて(笑)。 サッシャ:あの感じで「いいよ」「もう1回やろうか」と。 suis:出来上がってみたら「こっちのほうがよかったね」という風にみんな納得するものになりました。 サッシャ:さすが亀田プロデュース。 suis:本当にさすがに亀田さんだなと思いました。