尹大統領弾劾要求デモに参加したら米国ビザ拒否? 韓国外相「あり得ない」
【NEWSIS】韓国外交部(省に相当)の趙兌烈(チョ・テヨル)長官は24日、「尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領弾劾要求デモに参加すると米国の電子渡航認証システム(ESTA=エスタ)認証が拒否される」といううわさについて、「あり得ない話だ」と言った。 【写真】IUやNewJeansの名も…「尹錫悦弾劾賛成者リスト」
これは、同日の国会法制司法委員会全体会議で、韓国最大野党・共に民主党の張京泰(チャン・ギョンテ)議員が「『弾劾要求デモに参加すると、ESTAが承認されない』というフェイクニュースが飛び交っていることを知っているか」と質問した際、趙兌烈長官が「聞いたことがない」と答えた上で言ったものだ。 張京泰議員があらためて「一部インターネット・コミュニティー・サイトで、『弾劾に賛成した芸能人を米中央情報局(CIA)など情報機関に通報すると、該当の国できなくなる』といううわさが広がっている」と質問すると、趙兌烈長官は「それは可能なことだろうか。その国の主権事項だ」と言った。 さらに、張京泰議員が「フェイクニュースの拡散を防ぎ、国民の不安を鎮めるため、外交部は適切な案内文や告知をすべきだ」と指摘すると、趙兌烈長官は「検討してみる」と答えた。 ネット上には最近、与党の強硬な一部支持者が、尹大統領弾劾要求デモを支援した歌手IU(アイユー)=本名:イ・ジウン=やガールズグループNewJeans(ニュージーンズ)などの芸能人を米国に入国させないようCIAに通報し、通報画面のスクリーンショットを掲載する投稿が多数ある。 また、「国民の力所属の洪準杓(ホン・ジュンピョ)大邱市長が大統領選挙の早期実施へと(与党)分裂を誘導し、尹大統領を非難していることに耐えられない」として、CIAに通報したという通報画面のスクリーンショットも拡散されている。 しかし、米国の査証(ビザ)・滞在業務はCIAではなく国務省の管轄だ。CIAに通報しただけでビザ認証および入国の拒否はあり得ない。 ピョン・ヘジョン記者