【ソフトバンク】三森大貴“得点圏の鬼”ぶり発揮 5回同点タイムリー、今季得点圏打率.667
<ソフトバンク4-1オリックス>◇11日◇ひなたサンマリンスタジアム宮崎 ソフトバンク三森大貴内野手(25)が、“得点圏の鬼”ぶりを発揮して5連勝に貢献した。1点を追う5回1死一、三塁。オリックス先発エスピノーザの初球、内角126キロカーブを右前へ運んだ。過去5試合の得点圏被打率が0割だった右腕から、価値ある同点タイムリーだ。「いいところに飛んでくれた。納得した打撃ができている」。今季の得点圏は12打数8安打で打率6割6分7厘。プロ通算でも235打数72安打で打率3割6厘を誇り、宮崎でも脅威の勝負強さを発揮した。 開幕直後の4月2日に右手人さし指を骨折して戦線離脱。全治4週間の診断だったが、超速で同28日に1軍復帰すると、悔しさを晴らすかのように当たりが止まらない。直近は7試合連続「9番二塁」で出場。3回先頭の第1打席では右前打を放ち、2戦連続の複数安打も決めた。規定打席には到達していないが打率3割8分2厘、1本塁打、10打点の絶好調ぶり。上位へつなぐ恐怖の9番として、チームの首位快走に一役買っている。「ランナーが多い時にすごく回ってくる。集中力も高まりますし、ピッチャーの失投も増えると思うので。一発で仕留めていけたら」。強力打線に、切れ目はない。【佐藤究】