須藤元気氏は東京15区補選で大善戦…地元で居酒屋を50年経営する実父(72)が語る“我が息子”「負けて良かったのかもしれない」という真意
元気は今後どうするのか
――19年7月、参院選の比例区に立憲民主党公認で立候補し初当選。だが、翌年の都知事選を巡り、党の方針と意見が合わず離党した。 正英:参院議員のままならあと1年続けられたのに、今年になって今度は衆院選に出るというから、「え? 辞めちゃうの」と。 ――元気さんは昨年末に母親が亡くなったことも、今回の出馬のきっかけになったと語っている。 正英:何か思うことがあったんでしょう。母親に背中を押された気持ちがあったかもしれないね。今年、店が50年なら、女房とは金婚式だったんですよ。娘と元気がお祝いしてくれるはずだったんだけど、叶わなかった。 ――もっとも、元気さんは選挙に敗れた。 正英:あいつはね、負けてから強くなるヤツなんですよ、総合格闘技の時も。キックボクシングの時は小比類巻(貴之)に負けて人気が出た。今度だって負けて良かったのかもしれないよ。 ――選挙期間中、各候補に選挙妨害を繰り広げた「つばさの党」も元気さんには何もしなかった。怒らせたら怖いからだろうか。 正英:それはどうかなあ。元気は「逆に応援してもらった」と言っていたよ。 ――元気さんは政治家を諦めてはいないようだ。 正英:参院議員だった時にね「政治家の給料は俺たちの税金なんだから、無駄なことに使ったりするんじゃねーぞ」って言ってやったんだ。そしたら「お父さんとは違うよ」って。確かに俺は金遣いが荒いんだけど、元気は「自分のスキルを上げるために使うんだ」って言うんだよ。どうせ政治家になるなら、夢を持たせるような政治家になってもらいたいね。これから元気はどうするのか、楽しみでもあり、不安でもあるね。あいつは何をやっても食っていけると思うけど。
デイリー新潮編集部
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