日本ハムの水谷、飛躍の交流戦 歴代最高打率をマーク―プロ野球
セ・リーグ球団を相手に、強烈な存在感を示した。 日本ハムの水谷が交流戦打率トップの4割3分8厘をマーク。2005年に始まった交流戦では最高の数字で、「あんまり実感はない。一つ名前が残るのは素直にうれしいこと」。 一回に2球で追い込まれながら148キロを捉えて中前打。その後は2打席凡退し、八回の好機では申告敬遠。そのまま代走を送られた。高打率をキープし、15年の秋山(西武、現広島)を上回った。 現役ドラフトでソフトバンクから今季加入。恵まれた体格を生かした豪快なスイングが魅力だが、緻密な準備が結果につながった。1軍の試合でも、佐藤2軍打撃コーチと連絡を取り合うことが日課。打席でのアプローチをコーチに伝え、試合後の反省会も欠かさない。頭を整理することで、「迷いがなくなる。引き出しを増やせている」と語る。 新庄監督は「彼が実力でつかんだタイトル。シーズンを終わってどれくらいの成績を残せるか」と今後の活躍にも期待を寄せた。成長著しい23歳は大きな可能性を秘めている。