中国自動運転「WeRide」、ナスダック上場後初の決算 1~9月期は400億円の赤字
自動運転技術を開発する中国の「WeRide(文遠知行、ウィーライド)」が11月29日、2024年7~9月期の決算を発表した。10月25日に米ナスダック上場を果たしてから1カ月余り、ウィーライドにとって上場後初の決算発表となる。 17年に設立されたウィーライドは、製品販売とサービス提供を事業の2本柱としている。主力製品はロボタクシー(自動運転タクシー)やロババス(自動運転小型バス)などレベル4の自動運転車およびセンサーキット。主力サービスとしてはレベル4の自動運転システムと先進運転支援システム(ADAS)の開発を提供している。 24年7~9月期の売上高は前年同期比5.65%減の7000万元(約15億円)。1~9月の売上高は14.3%減の2億2000万元(約46億円)、売上総利益(粗利)は44%減の5935万元(約12億円)、売上総利益率(粗利率)は26.9%となった。 ウィーライドは依然として赤字が続いており、経営に対する圧力は大きい。7~9月期の純損失は前年同期比23.1%増の10億4300万元(約220億円)、1~9月の純損失は19億2400万元(約400億円)だった。 株価は決算発表後にIPO時よりも13%上昇し、時価総額は46億8000万ドル(約7200億円)に達した。 同社は北京と広州でのRobotaxiの商業運用に加えて、2024年7月にはシンガポールで初のロボバスサービスをスタート。12月6日には米Uber Technologiesと提携し、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビでロボタクシーの正式運用を開始した。 *1元=約21円、1ドル=約154円で計算しています。 (36Kr Japan編集部)