【速報 ジロ・デ・イタリア2024】上りだけで1分4秒稼いだポガチャルが区間2勝目/第7ステージ
ポイント賞 1 ジョナサン・ミラン(イタリア/リドル・トレック)134 Pts 2 カーデン・グローブス(オーストラリア/アルペシン・ドゥクーニンク)97 Pts 3 ティム・メルリール(ベルギー/スーダル・クイックステップ)89 Pts
山岳賞 1 タデイ・ポガチャル(スロベニア/UAEチームエミレーツ)54 Pts 2 リリアン・カルメジャーヌ(フランス/アンテルマルシェ・ワンティ)32 Pts 3 ダニエル・マルティネス(コロンビア/ボーラ・ハンスグローエ)28 Pts
ヤングライダー賞 1 ルーク・プラップ(オーストラリア/ジェイコ・アルウラー)in 24h 16' 18'' 2 キアン・アイデブルックス(ベルギー/ヴィスマ・リースアバイク)+ 00' 08'' 3 アントニオ・ティベーリ(イタリア/バーレーン・ヴィクトリアス)+ 00' 29''
チーム総合順位 1 イネオス・グレナディアーズ(イギリス)in 72h 44' 56'' 2 デカトロン・AG2Rラモンディアル(フランス)+ 07' 34'' 3 アスタナカザクスタン(カザフスタン)+ 08' 31'''
5月11日(土) 第8ステージ スポレート > プラティ・ディ・ティーヴォ 152 km(山岳 ★★★★★/獲得標高 3850 m) 今大会初「5つ星」難関山岳ステージ 開幕から1週間。2024年ジロ初の「5つ星」難関山岳ステージにして、大会2度目の山頂フィニッシュ(前日の個人タイムトライアルを含めば3度目)がやって来た。アペニン山脈を横切る道には、1mたりとも平らな場所はなく、152kmという短距離ながら獲得標高は3820mに達する。 イタリア半島の、ほぼ真ん中に位置するスポレートを飛び出すと、すぐさまヘアピンカーブの上りが始まる。登坂距離7.3km・平均勾配5%超の「無等級」の山で、熾烈な飛び出し合戦が巻き起こるに違いない。直後の2級山岳フォルカ・カピストレッロの山道は16.3kmと長く、序盤3.5kmにわたって9%弱の難勾配も待ち構える。 2級山岳を終えたら、ステージ中盤は緩やかなアップダウンの繰り返し。終盤の3級山岳クローチェ・アッビオは、上りより、むしろ下りに注意したい。延々25km近くも続くダウンヒルは、細かく曲がりくねり、途中で2つの長いトンネルも通過する。下り切った先では、息つく暇さえないまま、最終登坂へと挑みかかる。 ヘアピン満載の1日の締めくくりにふさわしく、1級山岳プラティ・ディ・ティーヴォの全長14.6km・平均勾配7%の山道は、22のヘアピンカーブで彩られている。平均勾配は7%で、麓から山頂までほぼ一定の勾配が延々と続く。中盤に横たわる最大12%ゾーンには、ボーナスタイム収集用ポイントも設定された。 ジロでは1975年以来の登場となる最終プラティ・ディ・ティーヴォだが、一部の選手にとっては、未知の山ではない。2021年ティレーノ~アドリアティコ第4ステージで、3級クローチェ・アッビオの下り途中以降の道を走っているからだ。その3年前の春は、タデイ・ポガチャルが5kmの独走の果てに、2位に6秒、3位以下に29秒の差をつけ勝利を手にした。山頂ではリーダージャージも手に入れ、そのまま最後まで決して脱がなかったことも付け加えておきたい。
ステージ詳細テキスト:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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