「44年間、1万6060日、務めさせていただきました」現役市町村長で最多11期 辻一幸町長が引退
44年にわたりかじ取り役を務めた山梨県早川町の辻町長がきょう15日に引退です。 役場には大勢の町民が詰めかけ、これまでの労をねぎらいました。 【写真を見る】「44年間、1万6060日、務めさせていただきました」現役市町村長で最多11期 辻一幸町長が引退 15日午前10時前、最後の登庁となった辻一幸町長を乗せた車が役場に着きました。 早川町 辻一幸町長: 「ありがとうね」 現役の市町村長では全国最多となる11期を務めた早川町の辻一幸町長、84歳。 きょう15日が任期の最終日で、44年間務めた町長生活に幕を引きます。 役場にはおよそ40人の町民が詰めかけ、引退を惜しみました。 ーどんな町長でしたか? 町民: 「もう話し上手。話し上手は日本一」 「一つの時代が終わっていくのかとそんな感じがしています」 ー最後の町役場、気持ちは? 早川町 辻一幸町長: 「普通の1日だと思っていたね」 辻町長は1980年、昭和55年に初当選を果たしました。 平成の大合併では単独での町政運営を選択し、山村留学制度の導入や新庁舎建設などを推し進めました。 しかし去年… 2023年12月6日 町議会 早川町 辻一幸町長: 「体力の限界が続いているところです。来年の町長選挙には立候補をしないことを決意いたしました」 体力の限界を理由に今期限りで引退することを表明しました。 そして、きょう15日、迎えた引退の日。 昭和、平成、令和の3つの時代を駆け抜けた辻町長が役場前で最後のあいさつに立ちました。 辻一幸町長: 「44年間の日数は1万6060日、務めさせていただきました。将来に希望のある、私は早川町になっていくということを確信をして、この町長の大役を去らせていただきます。44年間ありがとうございました」 見守る町民の中には、次のバトンを託された深沢肇新町長の姿も…。 深沢肇新町長: 「いよいよ自分だなと。辻町長からも頼むぞとバトンを受けたので、期待にこたえられるように改めて身を引き締めてやりたいなと思っています」 大勢の拍手で見送られ辻町長は半世紀近くにわたる町長生活に終止符を打ちました。
テレビ山梨