金に困り住宅密集地のアパート自室に放火…「他人顧みない犯行身勝手」74歳無職女に懲役3年6月 鹿児島地裁
鹿児島市の自宅アパートに火を付けて焼損させたとして、現住建造物等放火の罪に問われた本籍同市山下町、住所不定、無職の女(74)の裁判員裁判判決公判が26日、鹿児島地裁であり、裁判長は懲役3年6月(求刑懲役5年)を言い渡した。 裁判長は判決理由で、現場は住宅密集地で、周囲に容易に延焼する恐れのある危険な行為だと指摘。「金銭的困窮を打破する手段は他にあった。短絡的、突発的な他人を顧みない犯行は身勝手で、非難を免れない」とした。 判決によると、被告は2023年8月28日午後4時ごろ、被告以外に5人が居住するアパートの自室で、衣類や丸めたチラシ、空き箱などにライターで火を付け、天井や壁に燃え移らせて83.8平方メートルを焼損させた。
南日本新聞 | 鹿児島