ジェラートと焼き菓子 イタリアのおやつが楽しめる 尼崎・武庫之荘の「ビアンカ」
阪急神戸線・武庫之荘駅から北へ歩くこと約6分。コンビニの向かいにある「パスティッチェリア ジェラテリア ビアンカ」は、イタリアのお菓子とジェラートのお店。 【画像】「ビアンカ」の写真をもっと見る! ブルーとイエローでまとめられた店内の正面カウンターに、袋入りの焼き菓子がいっぱい並んでいます。 気取ったケーキ屋さんではなく駄菓子屋さんみたいな気軽な雰囲気で、置かれたテーブルと椅子もいたってカジュアル。壁の手書きメニューから選んでジェラートやパフェ、エスプレッソを注文し、イートインできるのも楽しい。 「ビアンカは、主人のお母さんの名前です」と古賀裕美さん。お菓子職人の古賀さんは、イタリア料理のお店で働いていてローマ生まれのロベルトさんと出会い、結婚。イタリアで2年暮らし、帰国後、2019年9月9日にお店をオープンしました。 「ビアンカ」のイタリア菓子をご紹介しましょう。 まずは、トスカーナのお菓子、おばあちゃんのタルトこと「トルタ デッラ ノンナ」。
シチリア産ピスタチオをたっぷり加えたカスタード
全土で様々なレシピがあるそうですが、古賀さんは「 アル ピスタッキオ」として、シチリア産ピスタチオをたっぷり加えたカスタードを入れて焼き上げています。コク深く、ピスタチオの香ばしさが広がります。エスプレッソにぴったり。ロベルトさんの大好物だとか。 「ボッコノット」は、ローマの隣、アブルッツオ州のお菓子。「元々はチョコ味ですが、私は季節ごとに、栗やチェリーなど味を変えて作っています」と古賀さん。秋はもちろん栗入り。 トウモロコシの粉・ポレンタを使った北イタリアのお菓子が「アモール ポレンタ」。愛するポレンタという意味で、ポレンタのプチプチ感が楽しい。卵とバターの優しい風味です。 「クロスタータ」は、油脂分が少ないイタリアのタルト。イタリアでは朝食に食べることもあるそう。これはイチジクを使った 「ディ フィーキ」。ヨーロッパ品種の地元・尼崎産イチジクをたっぷり使って焼き上げています。 アーモンドケーキ「マンドルラッチョ」は、南イタリアのお菓子。アーモンドパウダー100%で、軽くしっとりした口当たり。ホワイトチョコでコーティングして、アーモンドスライスを飾っています。古賀さんのお気に入り。 「テネリーナ」は、中部イタリアの田舎のチョコレートケーキ。「ちょっと優しい、柔らかい」という意味そのまま、しっとりソフトな口当たりで繊細な風味。赤ワインとも好相性。 「トルタ ドニゼッティ」は、ベルガモ出身の作曲家ガエターノ・ドニゼッティにちなんだお菓子で、ドライフルーツの、パイナップルとアプリコットが入っています。口溶けよく、さわやかな酸味で、紅茶にもぴったり。 「チャンベリーネ 」は、ローマの郷土菓子で「アル ヴィーノ」と続くと、白ワイン入り。卵の代わりにオリーブオイルを使っています。カリカリした歯ざわりが特徴。 「パスタ ディ マンドルラ」は、アーモンドパウダー、蜂蜜を使ったシチリアのお菓子。もっちり食感、上品な甘さで、万人に愛される一品です。 「トッツェッティ」は、イタリアの中北部のビスケット。古賀さんはバターを入れ、やや柔らかい仕上がりに。ヘーゼルナッツ入りで、食後にヴィンサントに浸けて食べると言います。聖フランチェスコにちなんだ「モスタッチョーリ」は、ロベルトさんのお気に入り。たっぷりのヘーゼルナッツを入れ、「ビアンカマンマのレシピでもっちりした食感」と古賀さん。