大量発生!富山でもカメムシ「注意報」これから7月にかけて産卵期 さらなる個体数の増加が心配 富山
全国で大量発生している「カメムシ」。富山でもついに「注意報」が発表されました。モモやナシなどの果実の汁を吸って被害をもたらす厄介者ですが、ひとくちにカメムシといってその種類は1300種類を超えるそうです。 【写真を見る】大量発生!富山でもカメムシ「注意報」これから7月にかけて産卵期 さらなる個体数の増加が心配 富山 全国で猛威を振るい始めているカメムシ。特にモモやナシなどの果実に被害を及ぼしているのが「チャバネアオカメムシ」や「クサギカメムシ」といった「果樹カメムシ類」です。 その脅威は県内にも…。 富山県果樹研究センターなどが県内12か所で調査したところ、果樹カメムシ類の発生が過去10年で最も多い平年の12倍以上という結果が出ました。 今後さらに大量に発生する恐れがあることから県は24日、4年ぶりとなる病害虫発生注意報を出しました。 ■1300種類以上いるとされるカメムシ… 魚津市開かれたモモ農家の講習会。 富山県新川農林振興センター坂田清華さん: 「カメムシって夜行性なので普通は、日中にはあんまり見かけないですけど、日中に見かけたっていうくらいになると夜にはかなりの密度がこの園地に来ている可能性があります」 県内各地の果樹園で5月中旬からカメムシの飛来が続々と確認されていて、この日集まったモモの生産者たちも緊張感をもっていました。 「これじゃない。これカメムシじゃない?」 「そう、カメカメ。チャバネです。あ、違う何だろう」 こちらのカメムシ。県が注意を呼びかけている果樹カメムシ類と比べると、どれにも当てはまりません。 実はカメムシは、国内だけで1300種類以上いると言われておりこのカメムシは、果樹カメムシ類ではありませんでした。 ■薬をまくのが、よく観察しないと難しい… 県新川農林振興センター坂田清華さん:「普段ここらへんにいないようなカメムシもたまに園地巡回で見かけます」 このカメムシは、本来果樹園ではあまり見られない「マイナーカメムシ」だといいます。 生態には謎が多く果樹に被害をおよぼすかどうかわかっていませんがカメムシが増えていることは間違いありません。予防策はあるのでしょうか。
県新川農林振興センター坂田清華さん:「基本、虫の薬については予防っていうよりは、出た初発をたたくのが基本になります。だから効果的に薬をまくことがなかなかよく観察しないと難しい」 カメムシはこのあと6月から7月にかけて産卵期を迎えるため、さらなる個体数の増加が懸念されていて生産者たちにとって眠れぬ日々が続きそうです。
チューリップテレビ