「スタンディングデスク」はそれほど健康に良いわけではない…最新の研究で明らかに(海外)
2時間以上の座りっぱなし、立ちっぱなしは健康に良くない可能性がある
シドニー大学(University of Sydney)の研究者が率いる研究チームは、人々の遺伝、ライフスタイル、健康に関する情報を収めた大規模なデータベースであるUKバイオバンク(UK Biobank)の成人8万3013人のデータを調査した。参加者に1週間、手首に加速度計を装着し、その動きを追跡した。 この研究の著者たちは、1日10時間から12時間座っていることは、心血管疾患や静脈瘤などの起立性循環器疾患のリスク増大と関連していると結論づけている。 一方、1日2時間立っていることは、心不全、脳卒中、心臓病といった心臓疾患のリスクは低下せず、心臓血管の健康にはあまり影響がないようだった。 この研究では、2時間立ちっぱなしでいると、起立性循環器疾患のリスクが高くなり、30分ごとに11%上昇することが分かっている。著者は、毎日長時間立ちっぱなしでいることは、静脈潰瘍や静脈の腫れなど長期的な血液循環の問題につながる可能性があることを示唆している。
Julia Pugachevsky