先端技術を駆使した中国製ロードヘッダー、アフリカへ初輸出
【東方新報】さまざまな先端技術が装備された掘削直径5メートル63センチの「ロードヘッダー(自由断面掘削機)」が、中国中部の湖南省(Hunan)長沙市(Changsha)から出荷された。この機械設備はアフリカのザンビアの鉱山坑道建設プロジェクトで使用される予定だ。 14日に国務院国有資産監督管理委員会のウェブサイトに掲載された声明によると、中国製のロードヘッダーがアフリカに輸出されるのは今回が初めてとなる。 中国鉄道建築集団(China Railway Construction)と中国有色鉱業集団(China Nonferrous Metal Mining Group)が共同開発した全長130メートル、重量800トンの巨大なロードヘッダーは、水平カーブの半径50メートル、プラスマイナス最大15度の傾斜に対応できる設計となっている。 ザンビアの「チャンビシ南東銅鉱床開発プロジェクト」は、アフリカ初のデジタル鉱山開発プロジェクトだ。このプロジェクトには9.7キロのトンネル掘削が含まれ、硬い岩盤、断層破砕帯、小半径の急カーブ、中心軸から外れたポイントからの掘削、地温の上昇など、掘削工事を阻む数多くの難題が待ち受けている。 これら工事の遂行上の課題を克服するため、研究チームは革新的な技術による小半径曲線掘削技術を開発し、ロードヘッダーに即時サポートシステムと高度な地質予測システムを装備することで、現場の不利な地質条件への適応性を高めた。 さらに、冷却システムやオンラインツール監視システムなどカスタマイズされたソフトウェアの導入で、操縦者の快適性を向上させた。 この銅鉱山開発プロジェクトには総額8億3000万ドル(約1309億6570万円)が投資され、年間330万トンの鉱石が採掘・加工され、6万トンの銅精鉱が生産される予定だ。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。