中居正広「女性トラブル報道」に「沈黙」を続けるTVメディア…旧ジャニーズ事務所の性加害問題とソックリ
週刊誌やネット上では「大炎上」となっているものの、テレビのニュースやワイドショー番組は依然として静観したまま……。こんな不思議な状況が繰り広げられているのが、元SMAPメンバーの中居正広(52)を巡る「女性トラブル報道」だ。 【写真】ジャニーズ事務所からの独立を発表した記者会見での中居正広(2020年) 「女性セブン」(小学館)の報道を機にネット上であっという間に拡散され、「週刊文春」(文藝春秋)などが後追い報道。芸能関係者の女性と密室で2人になった際、中居が「重大なトラブル」を起こして解決金9000万円を支払った――という内容で、中居の代理人弁護士も文春記者の取材に対し、2人の間に何らかの出来事があったことを認めるような受け答えをしている。 被害女性側による説明がないため、実際に何が起きたのかは分からない。ただ、一部報道ではただのトラブルでは済まされそうにない記述もみられる。 関わっているのは元アイドル歌手・俳優であり、民放番組でも長い間、MCやコメンテーターとして活躍してきた中居だ。テレビメディアも真相を明らかにするべく関係者に取材し報じるべきだが、なぜか「沈黙」を貫いたまま。 ■「マスメディアが正面から取り上げてこなかった」などの指摘を重く受け止め…… ソックリな状況として思い出されるのが、旧ジャニーズ事務所社長だった故ジャニー喜多川氏による性加害問題だ。この問題でも週刊誌やネットは大騒ぎとなったが、テレビメディアはスルー。 各局が声明を発表したのは、この問題を調査した外部専門家による「再発防止特別チーム」が会見を開き、調査報告書で「マスメディアの沈黙」と題し、テレビメディアが性加害問題を知りながら取り上げてこなかったことを指摘したからだ。 「『マスメディアが正面から取り上げてこなかった』などの指摘を重く受け止め、性加害などの人権侵害は、あってはならないという姿勢で報道してまいります」 「いかなる性暴力も許されるものではないという姿勢で、今後も報道や放送に臨んでまいります」 この時、テレビメディアはこう説明していたはずだが、その本質は変わっていないようだ。 ◇ ◇ ◇ 弱い者に強く、強い者に弱いTVメディア。関連記事【もっと読む】で《松本人志の「行く年来る年」…性加害報道から1年、初めて胸中明かすもTV復帰にはなお高いハードル》【さらに読む】で《フジと旧ジャニーズの蜜月を暴露する怪文書の生々しい中身…検証番組がスルーした“黒い情報”》を取り上げている。