【大分県・日田のオススメ】ちゃんぽん、餃子、ハンバーグ… ハシゴしたくなる名店B級グルメなど5軒
47都道府県のおいしい食を求める旅企画。今回ご紹介する大分県は、〈日田シネマテーク・リベルテ〉代表の原 茂樹さんに、日田市エリアを案内してもらいました。日田の水のおいしさを実感できる〈寶屋〉、昔ながらのハンバーグナポリタンが絶品の〈ダイヤル〉、小鹿田焼きのギャラリー〈鹿鳴庵〉などを紹介します。
原 茂樹〈日田シネマテーク・リベルテ〉代表 はら・しげき/映画館〈日田シネマテーク・リベルテ〉代表。35㎜フィルム映写技師。大分県日田市出身。2009年、閉館が決まっていた日田の映画館を前オーナーから引き継いで復活させた。その他コラム連載、大学講師、アートディレクション、フィールドワークなど幅広く活動中。
1.日田の「おいしい」が楽しめる〈寳屋〉
大分の北西部に位置する日田は、江戸時代初期に天領(幕府直轄)となった地。雅な歴史風情を色濃く残し、脈々と受け継がれる土地の力が豊かな食文化を形成しました。水郷でもある日田は、水の恵みもごちそうの一つ。〈寳屋〉では水も調味料ととらえ、炊飯や野菜を煮る水も周囲の山々からの伏流水を使っています。人気のちゃんぽんは、いりこだしのクリアなスープが特徴。ポトフのように体のすみずみまで染みわたります。僕が子どもの頃から大好きな喫茶店〈ダイヤル〉のナポリタンは今も変わらぬ味で、70代の熟練夫婦が営む〈一品香〉の食事メニューは潔く餃子のみ。味はもちろん、歴史や佇まいも含めておいしいと思える店がそろっています。ツウな老舗を巡って、土地の力を感じてください。(原 茂樹さん)
寳屋(たからや) 創業90年以上、地元民に愛される大衆食堂。大分・佐伯産のいりこだしのちゃんぽんや三隈川産の鮎の塩焼きなど、地元食材を使った料理が楽しめます。日田チャンポン850円。 住所:日田市元町13-1 TEL:0973-24-4366 営業時間:11:00~14:45LO、17:00~20:45LO 定休日:不定休