「世界で最も希少なクジラ」解剖始まる ニュージーランド
【AFP=時事】ニュージーランドで2日、世界で最も希少とされるクジラの解剖が始まった。同種のクジラはこれまでに7頭の記録しかなく、生きている姿が目撃されたことはない。 【写真】打ち上げられたクジラの搬出作業、上空から撮影 ブラジル 解剖が始まったのは、バハモンドオウギハクジラ。今年7月、ニュージーランド南島の海岸に全長5メートルの死骸が打ち上げられた。以降、特別な冷凍庫で保存されており、完全な標本を初めて研究解剖する機会が得られた。 1週間にわたって行われる予定の解剖では、バハモンドオウギハクジラの行動および捕食パターン、基本的な解剖学的特徴に関する理解が深まると期待されている。 ニュージーランドの自然保護省は「世界で最も珍しいクジラ」だとしている。 バハモンドオウギハクジラに関する最初の記録は1874年、ニュージーランド南島東沖のチャタム諸島で見つかった下顎の骨と2本の歯だった。 その標本と、ニュージーランドとチリで発見された別の2頭の骨格から、科学者らは新種と特定した。【翻訳編集】 AFPBB News