「世界青年の船」が寄港 230人が京都府北部を巡る
世界の若者が船で共同生活をしながら交流をする「世界青年の船」の参加メンバーが、京都府北部市町を訪問した。内閣府主催。世界各国から集まった青年たちが約1カ月間にわたり船上生活をともにし、ディスカッションや異文化交流を通して、国際社会でリーダーシップを発揮する人材を育成することを目指している。 今回は、日本を含めアルゼンチン、エチオピア、フランス、インドなど14カ国の約230人が参加。一行は1月29日に東京港を出港したあと、2月1日から3日間は舞鶴港に寄り、7グループに分かれて北部7市町を訪問した。 このうち福知山市には日本人7人と外国人23人の計30人が訪れた。2日は、英語ガイドの案内で福知山城を見学。戦国武将・明智光秀が築城したことや石垣には寺院の石造物が使用されていることなどを教わり、石垣のなかからハート型に見える石を探した。さらに福知山鉄道館などを巡ったり、茶筒作りの体験をした。 翌日には、市防災センターで市職員から「市の防災対応について」と題した講義を受け、防災について消防職員と意見交換。前川二郎副市長への表敬訪問もした。 その後、一行は航海を楽しみながら船上研修を受け、洲本港や高知港に寄って地域活動をし、2月21日に下船する。 東北大学教育学部3年生の高嶋康成さんは「普段は会えない外国の人と交流できる貴重な経験になります。コミュニケーションは英語なので難しいですが、楽しいです」と笑顔を見せ、福知山の印象については「光秀とともに発展したまちで、豊かな自然と文化が融合していて、外国人が好みそうなまちだと思いました」と話していた。