【2024“荒れた都知事選”】捜査幹部が抱いた危機感「目に余る異常な状況だった」
■区の選管担当者は「60面に変更可能だったのに…」
選挙ポスターの掲示板は、東京都選挙管理委員会からの指示で区市町村の選挙管理委員会が設置しました。区の担当者からは都の指示を疑問視する声が噴出しています。 <A区の選挙管理委員会担当者> 「候補者数が48人を超えることは事前に予見できたのに、何を根拠に48面にしたのか分からない。6月10日までに指示があれば増設できたし、それは都選管にも伝えていた」 「クリアファイルでの対応は問題視している。どう考えても公平ではない。絶対に枠は足りなければいけないもの。大は小を兼ねるので早めに増設すべきだった。全くもって異例だし考えられない。都選管に振り回された」 <B区の選挙管理委員会担当者> 「報道でも50人規模とやっていて、その時期なら60面に変更できたのに何の指示もなかった。いざ告示日になって突然“あ~足りなかった”とその時に気づいたような感じで違和感があった」 「選挙の平等性は民主主義の基礎。何番以降は知りませんは理念に反する。23区で情報交換する場があるので都選管からは説明を求めたい。都選管と自治体選管で連携して共通の意識で臨まないと正しい選挙運営はできない」 こうした声をどのように受け止めるのか。都の選挙管理委員会は「全体の業務量に対して少ない人員で対応している状態でした。選挙が終わった直後で全体の整理はこれから行う段階です。対応が遅かったなどについて今、お答えする材料がありません」と話しています。 ◇ ●2024“荒れた都知事選” 過去最多となる56人が立候補した2024年の東京都知事選挙。日本テレビ報道局調査報道班は、"荒れた都知事選"をいろいろな側面から徹底取材しています。
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