山口県、庁内の和式トイレ洋式化へ 「古い」の声受けて25年度から
山口県は来年度から、和式トイレが7割超を占める県庁舎(山口市)のトイレを洋式化する方針を固めた。県議や来庁者から「古い」「使いづらい」として洋式化を求める声が出ていた。一部の和式を残し、ほぼすべてを洋式化する。 【写真】県職員の立ち会いの下、撮影した県庁の和式便器。 関係者への取材で分かった。新年度予算案に関連経費を盛り込むことを検討している。 県庁のトイレの大便器は現在、和式便器が大半を占めている。県によると、本庁舎の大便器204基のうち洋式は55基で、洋式化率は26.9%にとどまる。 1984年に県庁舎を建設した当時、洋式便器は多目的トイレを含めて22基だった。来庁者の多い場所に洋式を配置し、職員用のトイレはほとんどが和式だった。 近年は、職員からの要望を受けて、「全ての階に最低一つは洋式トイレを設置する」という方針の下、県は洋式化を進めてきた。さらに、来年度からは大半を洋式化する。和式トイレの方が使いやすいという職員の声もあるといい、一部のトイレは和式を残す方針だという。(山野拓郎)
朝日新聞社