「1軍にも出ていない選手がオフに遊んでいたら、いつまでたっても追いつけない」 ソフトバンク・ドラ1前田悠伍インタビュー
今回の「もっとホークス」は、ドラフト1位ルーキーの前田悠伍投手(18)のインタビューです。大阪桐蔭高では1年から注目され、甲子園では2年春に優勝。ウエスタン・リーグでは3試合登板で防御率0・93。6日の同リーグ、中日戦(みずほペイペイドーム)で先発での〝本拠地デビュー〟が予定されています。着実に経験を積む左腕が、高校時代の話やプロでの生活などを語ってくれました。(聞き手・構成=浜口妙華) ■「えーっ!ラブラブですやん」柳田が夫人と2ショット【写真】 ◇ ◇ ◇ ―4月20日のウエスタン・リーグ、広島戦で雨中の2軍デビューだった。 「やっと投げられるという気持ちだった。でも人工芝(タマスタ筑後で開催)の雨は初めてで、バント処理で球がめちゃくちゃぬれていて、やばいと思いながら送球した」 ―自身の2失策もあり1回2失点(自責点0)。これだけの失策は。 「初めて。あれだけミスをして、ベースカバーもプロのスピードを体感した。今のままじゃ駄目だと意識が一番変わった」 ―5月19日の広島戦では先発で4回65球、無失点。 「僕の中ではまだまだ(球数を)投げられる」 ―最多の球数は。 「(2022年)明治神宮大会の仙台育英高(宮城)との準決勝で161球」 ―スタミナは。 「まだ分からない。高校はたまに8割の力で投げた。プロは8割なら打たれてしまうので、10割を意識している」 ―マウンドでは冷静。首脳陣からは「頭がいい」と聞く。どんなことを考えて投げているのか。 「打席に入る前の素振りでどこを振っているのかを見る。バッターボックスの立ち位置や投球後の反応などを見て、次に何を投げるかを考える」 ―同じ高校ビッグ4と呼ばれた佐倉俠史朗内野手(福岡・九州国際大付高)もチームメートに。21年の明治神宮大会準決勝では本塁打を浴びた。 「高校の公式戦で初めて本塁打を打たれて印象に残っている。僕も負けず嫌いなので二つ三振を取った。同じチームになったので切磋琢磨(せっさたくま)して頑張りたい」